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  それぞれの人のそれぞれの日々は、
  かけがえのない巻き戻しができない大切な日々です。

  けれど、つい忙しさに流されて、
  自分のまわりの環境や人間関係を整えることや、
  自分自身の内側の声に静かに耳を傾けることもできずに、
  あわただしく毎日が過ぎていきます。

  そんな、なかなか思うようにならない日々です。

  いろいろな出来事に、こころ乱され、
  体調をくずしそうになることもあります。

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  ヨーガは『思うようにならないこと』を
  『思うようになること』へと導いてくれる道先案内人です。

  人生は、精神的に成長していく機会(チャンス)を与えられる、
  有り難い実践の場であるとヨーガではとらえ、
  どんなことが起きても、ひょうひょうとたんたんと、
  そのハードルをクリアーしていきます。

  問題なのは起こってくる出来事ではなく、
  それにどう自分が反応するか、です。

  晴れることもあれば、どんより曇りの日も、
  しとしと雨の日、暴風雨の日もあります。
  雨を楽しめる人もいれば、曇りが好きな人もいます。
  お天気が問題なのではなく、それをどう感じ、どう対処するか、
  こころとからだの状態も同じだと、ヨーガは気づかせてくれます。

  日々は過ぎ、季節は巡り、また同じ季節がやってきます。
  たとえ、同じようなくり返しの毎日でも、
  精神的にはくり返しをつくらないこと、
  大切な日々の出来事を雑事にしてしまわないこと、
  生活の中で自分を見つめ、からだとこころをととのえながら、
  いろいろなことに、きちんと向き合っていくことの大切さを、
  ヨーガは教えてくれます。

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  ヨーガはからだのエクササイズだけでなく、
  こころのもち方、考え方、食事、人間関係のとらえ方、伝承医学など、
  すべてを含んだ『A WAY OF LIFE』(生きる方法)です。

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  自然の季節の移り変わりの中で、
  こころとからだをシンプルに自然の状態にして生きることが
  ヨーガ的生き方、暮らし方です。
  自然に寄り添って、季節を感じながら、
  一枚一枚暦 (こよみ) をめくるように、本当の自分に出会っていく、
  それが『くらしのヨーガ』です。


コスモス開く秋の日に  赤根彰子     


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