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海へ出る頃、雲は益々厚くなり、風が渦巻いては静かになる。 空気の匂いがさっきまでと違う。 「いよいよ雨が降るね」 「傘、忘れたね」 乾いた浜に寝そべってみると海からの風がずおーっと体の上を撫でていく。 浜の小石がチクチクと体の裏っ側を刺激する。しびれちゃうな〜。 空の高い高い所で何かが猛烈に動いているのだ!なんだかわくわくしちゃうよね。
なーんて思うけど、濡れ鼠は嫌なので砂を払ってコンビニを探す。 しかしコンビニは見当たらず、 商店街の婦人雑貨店で傘を買う。