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他の客の様子を観察していると、飲んでいるのはたいていがコーラだった。
瓶のまま、出てくるので、そちらの方がずっと衛生的だろう。


調理を終えた厨房の女の人は、仕事が終わると穏やかな顔になって、
悪(ワル)男子と雑談をはじめた。見てみると、最初の印象よりずっと若い。



お金を払って店を後に。
    この頃になると、悪(ワル)男子と店長らしき人、私たちに慣れた様子で、
    ものすごい勢いで手を振って送りだしてくれた。
    手を振り返すとメニューを振りながら、
    客引きの声をかけてきて大きな声で笑っている。
    もう、お腹いっぱいだってば。

    二人は肩を組んでいる。



なんだ?それ?
すっごい眩しい。
写真撮りたいけどカメラ無〜い。
    こっちも、何が可笑しいんだか大笑い。
    あの男子はワルだから、きっと私たちの悪口を言っているんだ。



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