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「ここ、全部、スラムです。電気もガスも水道も通っていないところもあります。
地方の都市で暮らせなくなった人が住み着いてしまうのです。
どこからともなくやってくる彼らの事を「落下傘部隊」と呼んでいます。
やがてアメリカへ出稼ぎに行って、お金が出来るとそこに家を建てるのです」
ガイドの口調は遺跡の話をする時とまるでかわらなかった。
時々、ピンクやクリーム色やモスグリーンをした立派な家が現れる。
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