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部屋へ戻ろうと歩いていると、コンシェルジュが追いかけてきた。



再びカウンターへ。
彼は雑誌をとりだして、「この店ではありませんか?」と見せてくれる。

  吹き抜け2階分の上から下まで壁一面の本棚、店の真ん中にらせん階段。
  高いところの本を取るための長梯子。緑色のランプシェード。

おお、そうです、この店です!
3人で小さく盛り上がる。「おーっ」「おーっ」おーっ」

                “El Penduro”       

それはズバリ、「多分ここだろう」と2人が目星をつけた店だったのだから、
わざわざ呼び戻してくれなくても大丈夫だったのだけれど。

        「お〜っ」「お〜っ」「お〜っ」はPC検索じゃ経験できないもんね。



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