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津波にあらわれて模様が流れてしまっているこけしが5体、 切り株の上に配されていた。 海岸線から50メートルくらいの場所にあったという 新舞子ハイツで売られていたこけし。 いわきでは、海岸沿いの松林が 津波を遮ってくれた場所があったのだそうだ。 幸いにも佐藤さんのお宅も工房も海からは距離があったので 津波の被害には遭わなかったそうだ。 「家は残っているから良かった方ですよ」美喜子さんが言う。 珈琲をひく良い香りがしてくる。