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緑はとても生命力に満ちあふれています。
特に夏に育つものは、太陽の日差しにも負けない強さがあります。
ぐんぐんと育つ姿にほれぼれする毎日です。

さて、我が家の庭は夏まっさかりとあって、
まるで
ジャングルかと目を疑うほどの勢いのある緑でいっぱいです。

● グリーンカーテン

夏の定番といえば、グリーンカーテンでしょうか。
今年は節電のため、トライしている方も多いのではないでしょうか。

我が家は、ゴーヤ、ヘチマ、キュウリ、赤毛瓜、マクワ瓜を植えました。
本来なら地面に這わすべきスイカも、一緒に上を目指しています。

夏の暑さが厳しくなればなるほど、彼らの元気は勢いづきます。
もう2階の屋根の上まで到達してしまいました。

やっぱり、夏はツルものなくしては語れません。

彼らの素敵なところは、とにかく成長が早いことです。
巻き付ける場所さえあればいいんです。
その成長ぶりにはあっと驚くばかりです。

勢いがあるせいか、虫もつきにくいものが多いようです。
だから育てるのもとっても簡単なんですよ。
とても手軽なので、ぜひトライしてみてほしいです。

こちらは我が家のグリーンカーテンです。
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7月の終わり頃の様子です。
1階の窓は完全に隠れました。


遠目でみるとこのような感じです。
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2階はこれからといったところですが、このあと急激な伸びを見せ、
8月に入り、2階の窓も完全に隠れるほどになりました。


● ゴーヤとヘチマ

一番成長が早いのは、ゴーヤとヘチマです。

この二人は単細胞と言っていいでしょう。ただただ伸びます。
その成長の早さは尋常ではありません。

どちらも沖縄では定番の野菜とあって、暑さにもめっぽう強いところが素敵です。
そして全く虫もつきません。ゴーヤの苦さは虫も苦手なのではないかな。

ヘチマは小学校の理科の時間に、習った方も多いはず。
小学生の教科書に取り上げられるくらいだから、簡単ということなんです。

どんどん伸びるので、収穫がたいへんです。
もう1枚のグリーンカーテンには、
もう手の届かないところに実がなってしまいました。

高枝切りばさみでもうまくいかず、結局、
旦那さんに門柱に登ってもらい、ようやく収穫。
(危険ですので、真似しないでくださいね。)
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● キュウリとスイカ

ヘチマやゴーヤに比べると、ややゆっくり成長するのがキュウリです。
少々病気に弱いところもありますが、たくさん実をつけてくれるのが魅力です。
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奥にはキュウリ、そして手前にぶらさがっているのはスイカです。
ラグビーボール型になる品種です。

本来なら、地面に這わせるべきですが、
畑のように広い場所がないで、今年は登っていただきました。
しっかり実がついていますよ。なかなか美味しそうです。
実が重いので、早めに収穫しなければなりませんね。

● 朝顔

ツルものといったら、ウリ科の植物ばかりに目を向けがちですが、
他にもおすすめがたくさんあります。

やっぱりどれも成長が早いから、育てるのがとても簡単なものばかりです。
勝手に育ってくれますから、ご安心を。

まずはヘチマ同様、誰もが育てた経験のある朝顔。
この簡単さを忘れてはいないでしょうか。

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虫はつかない。ぐんぐん伸びる。グリーンカーテンに最適です。
そしてご存知の通り、種もたくさん収穫できます。

我が家の朝顔も、毎年種を採取して、かれこれ10年近いつきあいです。
毎年、紫色のかわいい花で楽しませてくれています。
食べられないのは惜しいですが、
この手のかからなさを見逃すわけにはいきません。

● つる性の低木(アケビやマタタビ)

もしかしたら、毎年植えるのすら面倒なんだよ、
なんて言う方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、つる性の低木です。
1年草と違い、木ならば植えっぱなしで大丈夫ということですね。

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こちらはアケビ。
朝顔のように茎自体がつるとなって、からみつきます。
目隠しにとフェンスにからませて育てています。
春に苗木を買ったときには、1メートルにも満たなかったのですが、
今やこのからみつきよう。3メートルはゆうに越えていますね。
成長の早さが伺いしれます。

似たようなものでは、ムベ、サルナシ、マタタビなどがあります。
いずれも実がなり、食用できるのが魅力です。

ただし、マタタビは猫に見つかると、
根こそぎ持って行かれてしまいますから要注意。
我が家も春に2本植えましたが、1日とたたないうちに、
根元まで食いちぎられ、あえなくご臨終。
我が家では無理なようです。

● ブドウ

そして意外なツルものとして、おすすめなのがブドウ。
ブドウは世界で一番育てられている果物なんです。
つまりはどんな場所でも手軽に育てられるということ。
痩せ地でも問題なし。少々肥料がないくらいが、
頑張って育つような強さを持っています。

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巻きヒゲを絡ませながら育ちます。

その強さに任せようと、
強い西日に照らされ続ける、我が家で一番辺境の地に植えたのですが、
この通り、とっても元気に実をつけました。
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とっても美味しそうです。
西日なんてどうした、たいしたことないねという声が聴こえてきます。
虫がつく気配もありません。素晴らしい。

● 名も知らぬ雑草

さらに、もっと面倒くさがりな方に。
こちらはいかがでしょうか。


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名も知らぬ雑草ですが、ツル性です。
我が家の雑草エリアでのびのびと育っています。

雑草の生きる力は想像以上です。
ご存知のように、放っておいても大丈夫。
放っておいたら、びっくりするくらい茂ってしまうことがほとんどです。

茂ってぐちゃぐちゃになってくると、
あーもうー雑草抜きしなきゃーと嫌な気分になってしまうかもしれませんが、
それはぐちゃぐちゃしているからなんですよ。
きれいに育てばそうは見えないものです。

雑草とは言え、よくよく見るとなかなかかわいい顔をしているものです。
彼らを早いうちに見つけて、きれいに誘導すれば、
見事なグリーンカーテンに仕立てあげることも夢ではありません。

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ふるびたフェンスになかなかよく似合っています。
雑草もなかなか捨てがたいですね。

● 部屋の中でも

こうして紹介していると、どうせ庭はないし、
ベランダにも置けないよーという方の文句が聞こえてきます。
そんな方のために、最後にとっておきのツルものをご紹介します。

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我が家の洗面所で育っている朝顔です。

この洗面所の窓は北向き。
明るさはありますが、直射日光は入ってきません。
さらにディスプレイをかねて、
ほとんど土の量が入らないトマト缶を利用しているので、
根を伸ばすスペースもありません。
朝顔にとっては苦難の場所です。

それでもほら、つぼみがつきました。
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太陽がさんさんと当たる地植えの朝顔に比べたら、貧弱ではありますが、
スペースに見合うよう、調整して生きているようにも見えます。

明日の朝、顔を洗うときには、
きれいな花を咲かせてくれるに違いありません。
また楽しみがひとつ増えました。

やっぱり夏はツルもの!ですね。


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