アノニマ・スタジオWebサイトTOP > BOOK MARKET > 第11回 BOOK MARKET 2019 > 2019 出展社一覧 > 出展社紹介:而立書房
而立書房
而立書房は1971年創業、演劇の本と人文書を刊行しながら、幾多の荒波をのりこえてまいりました。そして現在も航行中です。今年もささやかながらブースを設けますので、ぜひお立ち寄りください。
http://jiritsushobo.co.jp/
おすすめの本
『現代「液状化社会」を俯瞰する』
ウンベルト・エコ
情報にあふれ、迷走状態にある現代社会の諸問題について、驚異的知識人ウンベルト・エコが軽妙に綴ったエッセイ集。2000年から2015年にかけてイタリアの週刊誌「エスプレッソ」に連載されたもので、鋭い分析とユーモアが入り混じり、深い味わいを生み出しています。本のジャケットはエコ本人の肖像写真です。
『対談』加藤典洋
今年の5月に惜しくも他界した文芸評論家・加藤典洋さんの1999年以後の対談を集めた本。吉本隆明、見田宗介、養老孟司、高橋源一郎、古市憲寿ほかの錚々たる面々と、文学・芸術・社会・科学の多分野を語りあっています。加藤さんの考えていたことが一望できる一冊です。
『西洋能 男が死ぬ日 他2篇』
テネシー・ウィリアムズ
「ガラスの動物園」「熱いトタン屋根の猫」などで高名な劇作家テネシー・ウィリアムズは50年代後半、三島由紀夫と親交をもち、日本の芸術や文化に深い関心をよせていました。本書は、三島をモデルにした人物が登場する短編戯曲「男が死ぬ日」ほか、テネシーと三島の貴重な対談「劇作家のみたニッポン」(1959年)などを収め、アバンギャルドな芸術の空気を甦らせます。表題作はこの9月「すみだパークスタジオ倉」にて日本初公演されます!
『昼は散歩、夜は読書。』三浦展
「下流社会」「第四の消費」などで出色の時代分析を提示してきた三浦展のエッセイ集。前半は、「都市」と「社会」のブックガイド。この角度の選書は斬新で読んでおくと勉強になります。後半は、ブラック企業・アキバ事件・震災について語り、さらに小学時代から受験、就職、消費社会研究家として独立するまでを綴った半自伝的文章を収録。三浦さんの仕事術ともいえる一冊です。
『絵本 竹取翁とかぐや姫』
縷衣子
日本最古の物語といわれる「かぐや姫」を、伝統工芸の和紙による貼り絵と墨絵で再現。かわいらしさと日本美術がコンパクトにマッチングした絵本に、海外観光客は大喜び! 手の届くところにおいて何度も眺めたくなる一冊です。
『いま、息をしている言葉で』駒井稔
“世界の名著を文庫で新訳、シリーズ化”という、誰でも思いつきそうで、誰も手をつけなかった企画を成し遂げた、光文社古典新訳文庫・創刊編集長の一代記。亀山郁夫氏の新訳によるドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」は累計100万部を突破。学問的にも商売的にも成功した事業の道行がこの一冊で明らかに!
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