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港の人
港の人は、鎌倉にある出版社です。詩集、歌集、句集、エッセイほか文芸の本、地元の鎌倉の本などを刊行しています。詩の言葉を中心にすえて、ことばとの思いがけない出合いを誘い、より深くことばを味わえる、そんな本づくりを目指しています。最新刊の句集や詩集、読書エッセイ集も並べています。ぜひお立ち寄りください。http://www.minatonohito.jp/
おすすめの本
『水界園丁』生駒大祐
第3回摂津幸彦記念賞、第5回芝不器男俳句新人賞を受賞した新進気鋭の俳人生駒大祐、待望の第一句集。季語とたたかい、季語のまだ見ぬその先の不気味な、あるいは愉快な世界をこじ開けてみせる傑作。俳句界の風雲児がつくった全266句の『水界園丁』は、「冬」の寒さからはじまるのである。
『フラグメント 奇貨から群夢まで』
秋川久紫
第18回富田砕花賞の詩人の第4詩集。経済用語や会計用語を詩に引き摺りこむ荒業をやってのけ、経済に翻弄される世相に対峙する。そして個の愛と自由をささやく。スイス装という華麗な造本がいっそう詩の秘めた世界を際立たせています。
『短編小説をひらく喜び』金井雄二
少年のころから本のとりことなった著者は、とりわけさまざまな人生の匂いや景色、断面を鮮烈にえがく短編小説の世界にたっぷりと魅せられてきた。阿部昭、半村良、牧野信一などいまは埋もれてしまった名作に光をあて、いつの時代も変わらぬ小説を味わう喜びを伝えています。カバー版画は正一さん。
『ある正金銀行員家族の記憶』八木和子
97歳の女性が書いた青春物語はきらめいて眩しい! 横浜正金銀行(東京銀行の前身)のエリート工員であった父親と共に、ロンドン、上海、カルカッタなど世界7都市を転々とした少女時代を、独自のユーモアまじえた自由闊達な語り口で披露する。2012年92歳のとき、本書の執筆を思い立った著者は、5年の歳月をかけて完成させた。この記憶力と筆力はすごい!
『日曜歌集 たび』吉竹純
平成23年の歌会始に入選した歌人吉竹さんは、朝日歌壇、読売歌壇など新聞歌壇のマニアでした。本歌集は2008年から18年までの入選短歌をおさめる。巻末エッセイは、新聞歌壇の意義、短歌の楽しみ方について詳しくふれ、結社や同人誌に属さない、あたらしい短歌の付き合い方を提案。また新聞歌壇に応募する際に必ずヒントになるよ。
『紫雲天気、嗅ぎ回る 岩手歩行詩篇』
暁方ミセイ
2018年鮎川信夫賞の気鋭詩人、暁方ミセイの幸せを呼ぶ吉兆詩集! 少女の頃から宮沢賢治の世界に魅了されてきた詩人暁方ミセイが、実際に賢治ワールドの小岩井農場や花巻などをうろうろ歩きながら、賢治の幸せについて考えた、ミセイの「心象風景」であり、深い呼吸のできる詩集です。
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