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作品社
作品社は、思想哲学/社会科学/文学/芸術関連書籍を中心に刊行している出版社です。1979年1月創立。3年ぶりの開催となる今回の浅草でのブックマーケットでは、単独での出展のほか、「世界のノンフィクションがおもしろい!」と銘打った全国書店でのフェアからのスピンオフ企画の4社合同ブースにも参加しています。久しぶりの出展なうえ、仲間も多く、いつもにも増して楽しみです。
過去のブックマーケットで好評をいただいていた、海外の書籍や雑貨などの販売も、例によって行なうつもりです。3年間海外に出かけていないので、アイテム数は少なくなりそうですが……。
皆様のお越しをお待ちしています!
https://sakuhinsha.com/
おすすめの本
「台湾文学ブックカフェ」(全3巻)
呉佩珍、白水紀子、山口守編
台湾現代文学の最前線を知ることができる、全3巻のアンソロジー。
第1巻『蝶のしるし』には、LGBT解放運動が急速に発展した90年代に書かれたものから、コロナ禍の2020年に書かれたものまで、台湾の女性作家による中・短篇を収録。恋愛や結婚、セクシャリティなど題材は多岐にわたるが、収録作品の中でも「私のvuvu」は異色の作品で、5歳の女の子の視点で原住民族の女性の世界が描かれている。
第2巻『バナナの木殺し』には、90年代生まれの著者による表題作のほかに、50年代生まれの著者の2作品を収録。「戴美楽嬢の婚礼」は、悲しみの底に直面しつつある中年男と目の前に突如現れた美女を描き、「ろくでなしの駭雲」は、婚家から追われた女性が社会の周縁に生きる人々と交流しながら自分なりの家庭を築いていく様を描いている。
第3巻『プールサイド』の収録作品は、呉明益など日本でも既に翻訳のある作家も含まれるが、日本では未紹介の作家の作品が大半を占める。台湾の生活のさまざまなシーンが描かれているが、巻末の解説で言及されている3つのキーワード「動物」「父」「性」を意識して読み進めると、一冊をとおして読んだときに異なる視点が示されるかもしれない。
各2640円
『ビデオランド レンタルビデオともうひとつのアメリカ映画史』
ダニエル・ハーバート
生井英考、丸山雄生、渡部宏樹訳
銀幕を包んだ闇を抜け出し、映画の新たな「配給網」となったレンタルビデオ店。その創世から終幕、そして「配信」の現在へとつづくアメリカ映画のもうひとつの歴史。
武田砂鉄(「サンデー毎日」1月23日号)、都築響一(「週刊新潮」2月3日号)、栗原裕一郎(「東京新聞」2月19日付)、飯島洋一(「毎日新聞」4月2日付)各氏など、自らのレンタルビデオ体験を思い起こしながら記された書評が続々。
3740円
『陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?』
ジョゼフ・E・ユージンスキ
北村京子訳
さまざまな「陰謀」説がネットやニュースで氾濫するなか、個別の真偽を問うのではなく、そもそも「陰謀論」とは何なのか、なぜ問題となるのか、どんな人が信じやすいのかを解明するため、最新の研究、データを用いて、適切な概念定義と分析手法を紹介し、私たちが「陰謀論」といかに向き合うべきかを明らかにする。アメリカで近年、政治学、心理学、社会学、哲学などの多分野を横断し、急速に発展する分野の第一人者による最良の入門書。
*サブタイトルの通り“誰が、なぜ信じるのか?”について説いた本で、“これであなたも陰謀論者になれる!”という意味の「入門」ではありません。為念。
2640円
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