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自然食通信社
1981年、隔月刊の雑誌『自然食通信』を創刊。誌名をそのまま社名としています。自然の営みとともに大切に育ててきた命つなぐ「食べ物」と暮らし、長い歴史の中で継承された生産技術とに支えられた日本人の生業や産業は、無謀な戦争でその全てを失うことに。ゼロ地点から始まった怒涛の戦後復興が引き起こした世界に名だたる「公害」。1960年代から70年代、凄まじい環境汚染の実態が次々報告されていきました。昨年公開された映画『MINAMTA』や『水俣曼荼羅』は世界中で知られるところとなった「日本の公害」を問い直す原点とも言えましょう。15歳のグレタ・トゥンベリさんが世界に向けて投げかけた地球環境破壊への痛烈な攻撃、それを受けてか「SDGs」持続可能な開発目標を目指す用語が世界を駆け巡っていますが、騒然とした状況にあった当時も、「どうすれば、安心して食べられる自然な食べものが手に入るの?」。「自然な暮らしにどうすれば行き着くことができる?」生まれたばかりの幼子を抱える親たちの不安が募るいっぽうの中で、雑誌『自然食通信』は読者とともに出口に向かいたいと、差し出された小さな「広場」でした。読者に呼びかけ、また、たくさんの読者にも参加してもらい活気溢れる雑誌となっていきましたが、1996年12月で休館に。作るものが単行本に替わっても、本の作り手も読者とともにシンプルな問いかけをし合えたらと、食・暮らし・教育・農業などの本づくりをしています。読者の皆さまとお話できることが楽しみです!
http://www.amarans.net/
おすすめの本
『料理大好き小学生がフランスの台所で教わったこと』
ケイタ著
長野県山中の農家で暮らすケイタは1歳で包丁を握るほどの料理好き。フランス料理に憧れ、農業ボランティアで家にきた友人を訪ね、小学5年で2週間のフランス料理修業に飛び出す!! 300点の写真と文でたどる旅と成長の軌跡。
推薦〈子どもが作る「弁当の日」提唱者〉竹下和男
「渡欧費はクラウドファンディングで集め、鍛冶屋で作ったマイ包丁を提げ、行く先々でフランス料理のレパートリーを増やしていった修業記録」。
その行動力にあきれ気味の親のもとで、次々と新しい遊び(労働)を体得していく姿に感動!今は家族に料理をふるまいながら、大工と一緒に自分の家を建てているのだ。育てられたのか? 育ったのか? 親が子育てを楽しむ秘訣がこの中にある!
『100年未来の家族へ 〜ぼくらがつくる〝弁当の日″5.7.5』
竹下和男 文・写真/宝肖和美・写真
「親は決して手伝わないで」竹下校長(当時)の一言から〝弁当の日″が始まって18年。弁当の材料の買出しから調理、後片付けを子どもたちだけで行う〝弁当の日″の実践校は、2300校にのぼる。本書は著者が18年間撮りためた〝弁当の日″の写真、子どもたちの成長を物語る数々のエピソードから掬いあげた川柳128句で構成。ひとりで弁当をつくり、仲間とともに食べる姿は抜群の表情。子どもの自立を促す試みは、100年先の未来の家族を見据えています。
「口も手も 出さなかった母 ありがとう」「ふるえてる 見ている私も 包丁も」
『ききがたり ときをためる暮らし』
つばた英子・つばたしゅういち 著
水野恵美子・聞き手/落合由利子・撮影
「本当の豊かさというのは、自分の手足を動かす暮らしにあると思いますよ」
84歳と87歳、どんどん美しくなる人生。山を削ってできた造成地に丸太小屋を建て、木を植え、土を耕し、自給自足をめざして四半世紀。自分流に、手間ひまを楽しみ、ていねいに生きてお金はなくても、何かが溢れている。映画『人生フルーツ』のふたりが語る、おもてなし大好きなじぃじとばぁばが次世代に届けるやさしいメッセージ。「ふたりの言葉に日常的に触れていたい」と、子から親へ、親から子へとプレゼントする方も多いロングセラー本です。
『ふたりから ひとりときをためる暮らし それから』
つばた英子・つばたしゅういち 著/
水野恵美子・聞き手/落合由利子・撮影
「料理をつくることで、いつも心穏やかにいられる。私を支えているのは、台所じゃないかなって思いますよ」
『ききがたり ときをためる暮らし』から4年。その後のふたりの日々と、しゅういちさん亡き後の英子さんの暮らし―。ふたりが積み重ねた歳月は、いつしか65年のときをためて、ひとり暮らしへと踏み出した英子さんの変わらない営みへと引き継がれ、あらたなおもてなしの楽しみをみつけていきます。愛らしくも潔い89歳の心豊かな日々をお届けします。
『野草の手紙 ~草たちと虫と、わたし 小さな命の対話から~』
ファン・デグォン 著/清水由希子 訳/辻 信一 序文
覚えのない重罪に問われた身でありながら、無機質な刑務所での暮らしでファン・デグォンさんは、わずかな野草とそこに生きる虫たちの目線に自らが降りていった。そのとき著者の内面に深くやさしく変容が起きた。誰も目に留めることのない小さないのちの世界は、人間が築き上げてきた文明がいかに自分たちだけに偏ったものなのかを投げかける。釈放後に妹にしたためた手紙が編集され書籍が刊行される。小さな命との交歓を通じて自身の心身と社会への見方を大きくつくり変えていった筆者の平和の思想の原点がここにあります。
『ふみさんの自分で治す草と野菜の常備薬』改定新版
一条ふみ著/聞き手・横山豊子
「病い知らせるからだの中からの信号に耳を澄ませて」――
民俗信仰の『集まりっこ』のなかで、ばっちゃんの膝に抱かれ女ご衆のかわす話を聞くともなく聞きながら “風のように光のように入って自然に覚えたんだなぁ” と語ってくれた豊かな薬草の知恵。今日までたくさんの人たちを癒してきた一条ふみさんからの温かく、心にしみる贈り物。
『手づくりのすすめ』増補改訂版
自然食通信編集部+小玉光子+八田尚子 編著/宮代一義・彫
読み継がれて40年のロングセラーが、さらに増補改訂版に! 「生ぶし」「鶏をさばく」「かぶらずし」が加わり20p増しに。1981年に創刊した雑誌『自然食通信』の連載6年分の中から、選りすぐりを収載。
自分でつくれば安心、無添加。本物の味と香りに出会えます!
台所をあずかってきた女性たちの手で、長い年月を重ねて受け継がれてきた食べものづくりの技術と知恵。全国各地の先輩方に手ほどき願い、素朴な版画を交えて丁寧に再現しました。取材のなかから見えてきたのは、かつてはあたりまえに日々の営みの一つとして作られていたものだという事実。素材である農作物の生産現場の実情や、加工の際に使われる添加物についてなど、食べ物の素顔に迫る記事が充実していることも、本書の大きな特徴です。
『からだのーと』早川ユミ 絵と文
草木染めした布を一針一針ていねいにちくちく縫うように、身体をいたわり手当てを実践してきた布作家・早川ユミさん。長年師事している中内雅康氏の丹田呼吸法や、冷えとり健康法、温熱療法などの教えを自身の経験を踏まえ紹介。日々の暮らしの中で実践できる手当て法も盛り込んだ“いのちまるごと”レッスン。ページからはみ出しそうなおおらかで大胆なイラストも愉しさいっぱい。冷え、アレルギー、婦人科系の疾患ほか、からだの不調に悩む女性たちに読んでほしい一冊。
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