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港の人
みんなが町で暮らしたり一日あそんでゐるときにおまへはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまへは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏のそれらを嚙んで歌ふのだ
──宮澤賢治「告別」より
港の人は鎌倉の出版社です。由比ガ浜海岸近くの事務所で本をつくっています。詩集、歌集、句集を中心に、随筆、評論、美術、ノンフィクションなどを出版しています。どんなジャンルであっても、そこに「詩」がある本をつくっていきたいと願っています。
BOOK MARKETで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
https://www.minatonohito.jp/
おすすめの本
『句集 鶉 新装版』
俳句結社「麒麟」を主宰する西村麒麟さんの初期を示す225句。2014年、第5回田中裕明賞を受賞した『句集 鶉』は、当時、少部数の私家版として刊行されたため垂涎の句集と言われていましたが、この春、新装版として刊行しました。
『幸福な王子』
著者の結崎剛さんは1985年生まれ、18歳で短歌を書き始め、アルチュール・ランボー全訳を手がけるなど、日本語の韻文の可能性を追究し続ける異色の歌人です。歌論やエッセイの寄稿のほか、自主制作で歌集や翻訳詩集をつくるなどユニークな活動を続けています。初めて世に広く問うこの歌集、装画とデザインは羽良多平吉さんにお願いしました。
『日本国憲法』
日本国憲法の条文全文に、写真家・齋藤陽道さんのカラー写真24点を組み合わせた小型の本。それぞれの人生を人々の姿を深くとらえた写真とともに、戦後70余年、幸福と平和の土台となってきた私たちの憲法を読み直してみませんか。
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