> 出展社一覧 > 出展社紹介:torch press
torch press
torch pressは2013年よりスタートしたインディペンデントのブックレーベルです。主にアートブックや写真集を出版しています。本を所有することの喜びや出会いを信じ、作品に宿る世界観を本という形態でアウトプットする可能性を模索しながら、素材感やディテールまでこだわった本作りを目指しています。主な出版物に、川内倫子、五木田智央、角田純、潮田登久子、中島あかね、THERIACAなどの作品集があります。https://www.torchpress.net/
おすすめの本
『いまここ』詩:谷川俊太郎/写真:川内倫子
『いまここ』は谷川俊太郎の詩に、川内倫子が写真を合わせた写真絵本。日本科学未来館で上映されたプラネタリウム「暗やみの色」から始まった、原田郁子の楽曲「いまここ」の谷川の詩から生まれた一冊です。楽曲制作時に原田が川内の写真展「M/E 球体の上 無限の連なり」を訪れたことから、「本」としてのプロジェクトが動き出しました。 言葉と写真が呼応するように川内自身が構成した写真絵本『いまここ』では、アートディレクター・サイトヲヒデユキのデザインによって、言葉自体もリズムを持ちながらページが流れていきます。自分の存在について問いながらも、さまざまな受け取り方ができる「いまここ」という根源的な詩。それが静けさの中に自然の息づかいを感じる瑞々しい写真と重なり合うことで、寄り添いながらも、時空を超えた旅へと連れて行ってくれるでしょう。
https://www.torchpress.net/product/5579/
『EVERYBODY NEEDS A ROCK』本多沙映
ジュエリー作家・本多沙映による初作品集『EVERYBODY NEEDS A ROCK』に収めてられいるのは、すべて本多の手に寄って作られた人工石たち。「アカホシ」や「バライチゴ」と名付けられた人工石の素材となるのは、道端で拾ったプラスチックごみ。ごみを溶かし合わせ、磨くことで、鮮やかで美さを携えた唯一無二のローカルな人工石が生まれるのです。
この活動は、ハワイのカミロビーチで発見されたプラスチックの欠片を含んだ新種の石からインスピレーションを得て始まりました。その新種の石は分解されることなく、永遠に地表に残ると言われ、人類の時を刻んできた証となるかもしれないと考えられています。遠い未来で、この石が人々からダイヤモンドやルビーのような貴重な鉱物として扱われるかもしれない。そんな想像を着想として、今日の記憶を含有する石たちが、制作にまつわるストーリーともに一冊にまとめられています。
https://www.torchpress.net/product/876/
『ReConstruction 木村二郎とギャラリートラックス』木村二郎
1993年、山梨県北杜市の八ヶ岳の麓でGallery Traxはスタートしました。インテリアデザイナーの木村二郎と、デザイナーだった三好悦子の二人によって始まったこのギャラリーは、廃校の保育所を木村自らの手で改装し、木村が手がけた家具やオブジェがその空間に配されています。Traxが特殊な場所であるのはその立地や空間だけでなく、角田純、五木田智央、大森克己、川内倫子、できやよいらのアーティストが、キャリアの初期から展示してきたことにもあります。2004年に木村が他界してからは、三好がギャラリーとしてその場所を守り続けており、現在も木村の精神の宿る場所となっています。
八ヶ岳に移り住んだ木村は、Gallery Traxの改装がきっかけで、古材を用いた椅子やテーブルなどの家具を製作するようになりました。そこから亡くなるまでの11年程という短い期間に、創作意欲に溢れた数々の家具やオブジェを生み出しています。本書では、木村二郎が残した膨大な写真や資料から、Traxを軸にしながら家具やオブジェ、空間作りをまとめています。Traxとゆかりのある坂口恭平、エレン・フライス、松下透(SIDE CORE)の書き下ろしテキストのほか、木村のスケッチや図面、インスピレーション源となる庭や縄文の写真なども収録。Traxというギャラリーであり、木村二郎の作品である場所とともに、その創造の軌跡を紐解いていきます。
https://www.torchpress.net/product/6076/
Copyright(c) anonima-studio