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港の人
港の人は1997 年、鎌倉生まれの出版社です。社名は、縁の深かった詩人、北村太郎さんの詩集『港の人』からいただきました。
由比ガ浜海岸から歩いて10 分ほどの静かな場所で、日々書物づくりに励んでいます。
詩歌の本、エッセイ集、ノンフィクションや美術関係、学術書、そして鎌倉関係の本など、これまで400 点以上の本をつくってきました。
どんなジャンルの本であっても、そこに「詩」があるような本をつくっていきたいと願っています。
https://www.minatonohito.jp/
おすすめの本
『架空線』
澤直哉 著
今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。若きロシア文学者による渾身の散文集。「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」は、本とは何か、私たちの心のかたち。そして、生のかたち。私たちの生と死の姿としての書物を考える。「発生へ」はある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出、詩のことば、詩人たちの横顔をつづる。ほか1篇の詩。
『日々独呟 ひびひとりつぶやく』
岸野裕人 著
姫路市立美術館館長などをつとめた著者が美術や地元の作家たちへあたたかい眼差しを向け、日々の暮らしの情景などを穏やかに語る。精神の自由を尊重し、清々しい風がやさしくそよぐような名随筆集。
『トリロジー 冬/夏/春』
飯沢耕太郎 著
写真評論家として活躍する飯沢耕太郎さんはまた、詩人の顔を持っている。本詩集は「冬/ウクライナのきのこ採り」「夏/旅の断片」「春/アザラシたち」という三つの詩群から成る。とくに最後の19世紀スコットランドの動物図鑑の手彩色銅版画に描かれたアザラシ(表紙のアザラシたち)から発想した連作詩は、アザラシの愛嬌や哀しみと人間の滑稽さ、文学と俗世間、この世とあの世が複雑に響き合い、この詩人の発想の自由さを存分にあらわしている。
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