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職人の手

山﨑真由子
定価 1760円(本体価格1600円)

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  • ISBN-13: 978-4-87758-800-7
  • 発売日:2019/11/27

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職人の手

山﨑真由子
定価 1760円(本体価格1600円)
時代が変わっても、
人の手にしか生み出せないものがある
職人、それは日々粛粛と手仕事をする人たち。ものづくりだけでなく、その生き方が、職人たるゆえんです。ガラスペン、洋傘制作、結桶師、陶工、日本茶農園など、過去の知恵や技を受け継ぎつつ未来への挑戦を続けている、30〜90代の職人16名の取材記です。

編集者のおすすめポイント

かつて私たちの暮らしのまわりにあったものは、手をかけ、時間をかけてつくられたものばかりでした。時代が変わっても、人の手にしか生み出せないものがあります。日々こつこつと、ただひたすらに、それと向き合う職人たち。「特別なことはなにもない。ただ、毎日つづけているだけ」という言葉に、その矜持がにじみ出ています。時代を越えて受け継がれるものと、変わっていくもの、新たに生み出されるもの。ガラスペン、洋傘、結桶、陶工、日本茶農園など、ものづくりの背景や職人という生き方を知る、著者が惚れ込んだ16人の職人の物語です。

 

●はじめにより
・・・・・・とはいえ、誰かを取材して記事を書くことは、私の商売である。もやもやとした気持ちを抱えながらも、日々、人に会い、それらを綴っていくしかない。
 綴りながらも、やはり、私はなにも成し遂げていない。つまるところ、「なんにもできないという事実」が、重くのしかかっていた。
 でも、そんな日常を繰り返し仕事に没頭するうちに、その事実が少しずつ小さくなり、あるとき、すーっとラクになった。ありていに言えば、開き直ることができたということだけれども。
 そう、私自身は無力でも、私には「なにかを成している人のことを伝える役割がある」と、自分の仕事に誇りを持てるようになったのだった。
 以来、その気持ちで、プロフェッショナルな人々を取材し続けている。・・・・・・

著者略歴

山﨑真由子(やまざき・まゆこ)

1971 年東京生まれ。大学卒業後、雑誌編集業に従事。フリーランスの編集者として食、酒場、筆記具、カメラ、下町、落語など“ モノとヒト” にまつわる分野での仕事多数。著書に『林業男子 いまの森、100 年先の森』、『ときめく文房具図鑑』(山と溪谷社)など。

目次

ガラスペン 菅 清風/洋傘(小宮商店) 小椚正一・小椚富子/普茶料理 古川竜三/江戸文字 橘 右之吉/桐たんす 田中英二/モデリスト 三竹伸之/鍋 中村恵一/結桶師 川又栄風/ビヤホール主人(ビヤホール ランチョン) 鈴木 寛/陶工 今泉 卓/仏師・彫刻家 加藤巍山/クリーニング師 伊沢裕樹/篆刻家 雨人 加藤俊輔/活版印刷家 市倉郁倫/日本茶農園(カネ十農園) 渡辺知泰/歌舞伎 床山 谷川兼太郎

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