本をさがす

カテゴリ

キーワードでさがす

例:高山なおみ ごはん

閉じる

ロゴスと巻貝

小津夜景
定価 1980円(本体価格1800円)

※クリックで拡大します

  • ISBN-13:978-4-87758-855-7
  • 発売日:2023/12/28

POPダウンロード

ロゴスと巻貝

小津夜景
定価 1980円(本体価格1800円)
小津夜景とは何者なのかが垣間見える
40篇の読書エッセイ
山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦
 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、
 本がなくても、わからなくてもーー
 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん
 
小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。本書は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。

編集者のおすすめポイント

小津さんの本との付き合いは自由。流行りの本や気に入った著者にのみ傾倒するのではなく、時にそのときどきの境遇で出会った本に身をまかせ、時にその本の味を咀嚼できるまで何度も開くこともする方です。単なる読書エッセイではなく、本から生活の記憶を手繰り寄せ、当時の心情を豊かな語彙で結びつける、これまでの苦い生活の記憶も美化せずに切り取る潔さもある、この著者だからこそ選ぶことができる言葉が詰まったエッセイ。松岡正剛氏、池澤夏樹氏、谷川俊太郎氏という読書家が注目する俳人の、言葉と想像の糸の紡ぎ方が魅力の一冊です。

著者略歴

小津夜景(おづやけい)

1973年北海道の生まれ。俳人。2000年よりフランス在住
2013年「出アバラヤ記」で攝津幸彦記念賞準賞
2017年『フラワーズ・カンフー』(2016年、ふらんす堂)で田中裕明賞
2018年『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』(東京四季出版)
2020年『いつかたこぶねになる日 漢詩の手帖』(素粒社)
2022年『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』(素粒社)共著、『花と夜盗』(書肆侃侃房)
2023年11月『いつかたこぶねになる日』(新潮文庫)

目次

読書というもの
それは音楽から始まった
握りしめたてのひらには
あなたまかせ選書術
風が吹けば、ひとたまりもない
ラプソディ・イン・ユメハカレノヲ
速読の風景
図書館を始める
毒キノコをめぐる研究
事典の歩き方
『智恵子抄』の影と光
奇人たちの解放区
音響計測者(フォノメトログラフィスト)の午後
再読主義そして遅読派
名文暮らし
接続詞の効用
恋とつるばら
戦争と平和がもたらすもの
全集についてわたしが語れる二、三の事柄
アスタルテ書房の本棚
ブラジルから来た遺骨拾い
残り香としての女たち
文字の生態系
明るい未来が待っている
自伝的虚構という手法
ゆったりのための獣道
翻訳と意識
空気愛好家の生活と意見
わたしの日本語
ブルバキ派の衣装哲学
わたしは驢馬に乗って句集をうりにゆきたい
そういえばの糸口
月が地上にいたころ
存在という名の軽い膜
プリンキピア日和
軽やかな人生
料理は発明である
クラゲの廃墟
人間の終わる日
本当に長い時間
 
梨と桃の形をした日曜日のあとがき
引用書籍一覧

関連書籍

関連記事

POPダウンロード

pagetop