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途上の旅

若菜晃子
定価 1760円(本体価格1600円)

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  • ISBN-13: 978-4-87758-825-0
  • 2021年10月下旬発売

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途上の旅

若菜晃子
定価 1760円(本体価格1600円)
人間は常に自然のただなかにいる。
そしてそのことをいつも忘れてしまう。
私はそれを全身で感じるために、旅に出ているのかもしれない。(本文より)
登山の専門出版社の編集者を経て、文筆家として活躍する著者の旅の随筆集第2弾。様々な国の旅の記憶や広がる思考を、読者が体感できるような、濃やかで静謐な文章で綴る。旅先はカナダやモロッコ、ネパール、チリなど。前作『旅の断片』は第5回斎藤茂太賞を受賞。

編集者のおすすめポイント

待望の第2集では壮大な自然の風景に包まれる。著者が長年に渡って旅をし、そのなかで出会った自然や人、自らとの対話、それらが丁寧な文章で綴られ、読み進めると同じ風景が読者の目の前にも広がっていく。前作『旅の断片』では第5回斎藤茂太賞を受賞し、「この人の見つめてきた世界はとてつもなく広く、そして出会った出来事も思いがけないほど懐かしい(審査員・椎名誠氏)」、「地に足のついた暮し、なんでもない日常がいかに尊いものであるか。この一冊に出会えてよかった(審査員・下重暁子氏)」と著者の表現力と文章力を絶賛された。
 

著者略歴

若菜晃子(わかなあきこ)

1968 年兵庫県神戸市生まれ。編集者、文筆家。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。著書に『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『東京周辺ヒルトップ散歩』(河出書房新社)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』、『石井桃子のことば』(新潮社)、『東京甘味食堂』(講談社文庫)、『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ)、『岩波少年文庫のあゆみ』など多数。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『mürren』編集・発行人。旅の随筆集第一集『旅の断片』では2020 年に第5 回斎藤茂太賞を受賞した。

目次

はじめに
機上より
 
◆旅の朝
素焼きのカップ/昨夜のトランペット/オマロスのはちみつ/霧雨の朝/オアオの声/花屋のあかり/スイレンのあした/柳絮の別れ
◆邂逅のクレタ島
クレタ島のハト/クレタ島のヤギ
◆カナダ、ささやく湖
青い鳥/ダリエン岬/ケムクーの道/道の途上/チャッピーの訪問/サスカツーンパイ/タムラックがよい/ビジービーバー/おじさんの湿原/さらばD-7
◆自然の姿
地球の形成/春の林/ヘルンリ小屋/竹の水/サボテンおじさん/モモの宇宙
◆モロッコの壺
地の果て/夜中のアトラス越え/イーネー/フェズの壺
◆インドで石拾い
路上の石/砂漠の石
◆アタカマ砂漠の旅
-砂漠にて
 ナスカの地上絵/アタカマの八ヶ岳/人はパンのみに/トラック野郎/砂漠の虫/Mr.Been/グアナコ道/花園にて/フレイリーナの壺
-街にて
 町の砂漠/岩盤事故切手/折り畳みパン/卵のおばさん/バジェナールの犬/教会の大道芸人/サンティアゴの紀伊國屋/ディオールおばさん/裸族/置いてきた石
◆生きものたちの地上
ケニアでゾウを見た話/ゾウのチョビー/ゾウの骨/クジャクの羽/ツバメの空/蝶の里
◆ネパールの音
光の交信/バス停の似顔絵師/車掌の合図/ガンドルンの雹/クロのパン屋/イエスタデイワンスモア/石のチョータラ/祖母のラジオ/魚辰の夢/夜明けのプーンヒル/はためくタルチョー/ヤクのチーズ/荷揚げのポーター/ラバの鈴/サランギの音色/おばさんの法螺貝/チベットのおりん/パラダイスバード/サイの地響き/サラノキの下で/アリの石/ディディとブバ/チベタンブックショップ/トゥンバの魔法/マニ車とお経
◆ニューカレドニアの光
コウモリの毛/蚊の館/マドレーヌの滝/背の光
 
滞在国・都市名一覧
おわりに
 

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