新年がはじまってから十日と少し、
ついに本格的に寒くなりました。
こんな雲の厚い日に気温が下がるとつい、
せっかくなら雪にならないだろうか、と
空をうかがってしまいます。
江戸通りのイチョウ並木が一斉に散ったのはいつだったか、
しばらく経った今もなお、
足元の風をよけてくれる赤い梢のすきまを、
黄色い葉でしっかりうめています。
もう少し地面に近づくと、春を先取りしたかのような小さな花。
「寒い寒い」とちぢこまっているのは人間だけで、
草たちは春を待たずに元気な様子です。
しばらくあいだが空いてしまった「蔵前だより」も、
新しい年を迎えて、また動きはじめます。
2016年も、どうぞよろしくお願いいたします。
(update 2016.01.12)