連載 アノニマ・スタジオのWeb連載です。レシピ、エッセイ、ものづくりレポート、街案内などなど。 日々のくらしのちょっとしたヒントをみつけに来てください。いつもの帰り道、お散歩がてらちょっと寄り道するときのように。

蔵前だより

江戸通り

7月が終り、明日から8月。
子どもの頃は、夏休みはまだまだこれから!とワクワクした時期ですね。

別名を葉月とも言うように、青々した葉を広げ日をたっぷり浴びて、
道端の草でさえも日増しに色が濃くなっていくようにみえます。

近くの植え込みに、茄子に似た花をみつけました。

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どんな実がつくのかつかないのか、去年もここに咲いていたのですが、気づかないまま冬を迎えたのでした。

さて、久しぶりとなる「蔵前だより」。
今回は、毎日通るご近所さんをご紹介します。

都営浅草線の出口を出ると、目の前にある大きな通りが「江戸通り」。
浅草方面から地下鉄を降りて地上に出ると、かなり年季の入った建物が目に入ります。

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「御蔵前書房」、老舗の古書店さんです。
看板にあるように、国技館にほど近い蔵前らしい品揃えで、
アジアや欧米からの観光客の方々も、興味津々にのぞきこんでいる姿をよくおみかけします。

気楽な文庫本や新書類、漫画もありつつ、辞書や大判の美術図録類もたくさん。
かと思えば数万円する古い浮世絵や相撲の番付表のようなめずらしいものまで、いつお邪魔しても飽きません。
朝にお昼に、毎日のぞくのが楽しみなお店です。

猫にまつわる本がたくさんあり、いくつか購入したところ、御主人がじつは大の猫好きとうかがいました。
めずらしい猫関係の本に出会いたい方、オススメです。

江戸通りの蔵前駅付近は、大変なコンビニ激戦区でもあるのですが、
そのうちの一店舗の目の前に、大きな枇杷の木があります。

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こんなにたくさんの実をつける枇杷が、こんな大通り沿いにあるなんて!
誰も手の届かないところにあるのが、なんだかもったいなくて心引かれます。

江戸通りの、ひとつ隅田川側の通りにあるのが中川ちえさんの雑貨店「in-kyo」さんです。
明日から、靴職人である曽田耕さんの個展「100bags」がはじまります。

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お店の前の水瓶には、こんな可愛らしい葉っぱたち。

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暑い時期のお散歩は、こまめな休憩が大切。
中川ちえさんのおいしいコーヒーでちょっとひと息、おすすめです。

それではみなさま、どうぞよい8月をお迎えください。

in-kyo
曽田耕さん個展「100bags」
8/1(土) – 8/5(水)
12:00-19:00 期間中無休

in-kyoさんWebサイト
http://in-kyo.net/

蔵前月イチWebサイト
http://monthly-kuramae.com/

(update 2015.07.31)

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