これは、本書で唯一アルコールを使う料理です。原書に断り書きはなかったのですが、アルコールを使うことで、大人用としました。パンの厚さは特に指定していませんが、おつまみ的に召し上がるようでしたら、8枚切り(約1.5cm厚)程度の薄めをお勧めします。同じ厚みのバゲットでも良いですね。このソースは、グリルしたアスパラガスやローストしたじゃがいもにも合います。
ご利用になるビールは、出来ればギネスのような濃厚な香味のもの(スタウト)を使ってください。アルコールが苦手な方やお子さんと一緒に召し上がる場合は、ビールの分量を牛乳に置き換えることが出来ます。
冷めてしまったものはスプレッド状にかたくなりますが、バターナイフでパンに塗り広げてオーブンやオーブントースターで焼くと、また美味しく召し上がれますよ(作りたてのソース状には戻りません)。



<<連載もくじ ごあいさつ>>

読んで、作って、楽しめるメアリー・ポピンズの世界

台所のメアリー・ポピンズ
おはなしとお料理ノート

作:P.L.トラヴァース
絵:メアリー・シェパード
おはなし訳:小宮由
お料理訳:アンダーソン夏代
本体価格1600円(税別)

「メアリー・ポピンズ」という名前を、聞いたことはあるけれど、お話は読んだことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。児童文学の定番であり、多くの読者が世界中にいるシリーズの主人公です。この本には、ファンの方であればより楽しめ、はじめて出会う人には「入門」になるようなお話の世界が1週間分に凝縮されています。そして一番の特徴は、メアリー・ポピンズのお料理ノート。子どもだけで出来る簡単なメニューから、大人もはじめて挑戦するようなイギリスの伝統料理、読むだけでもいろんな想像が膨らむレシピをお楽しみください。


『台所のメアリー・ポピンズ』詳細ページへ>