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５月の新刊、『旅する八百屋』（青果ミコト屋著）の見本が到着しました！
“旅する八百屋”こと、青果ミコト屋さんは今年で5年目。
味は本当に美味しいのに、見た目が規格に沿わないために流通にのらない、
自然栽培の野菜を中心にあつかう八百屋さんです。
「自然栽培」とは何か。そもそも「自然」って何なんだろう。
規格外というだけで、美味しくて栄養価の高い野菜が受け入れられなくなったのはなぜなんだろう。
みずからの胸にわきあがるこうした疑問を、
現場へ行き、五感をフル稼働させて真摯にたしかめ、
農業、食べるということを根本から考えつづけるミコト屋さんの野菜は、
小難しい理屈なしに、本当に美味しいものばかりです。
なぜ、こんなにも違うのだろう？と不思議になるほど。
みずから農家で修業し、農家に足をはこび続けるミコト屋さんだからこそ、
農薬を使わざるをえない、農家さんの苦しい現状もよくご存知です。
“無農薬の農業に興味を抱きはじめた頃、ぼくは慣行農家さんに「農薬をやめないのですか？」と聞いたことがあります。その農家さんは言いました。
「お前は、百姓やったことあるのか？」と。
その年、ぼくは農業の世界に飛び込みました。知らなきゃいけないことがあると思ったからです。夏場の日照りのなかで、一日中腰を曲げて草を取ることは本当にしんどいものです。虫を手作業で取り除くことは、気の遠くなるような作業でした。あげくの果てに規格に合わなければ売れない。これは農家さんにとって死活問題です。農家さんを一方的に責めるだけでは、状況は何も変わらないことを知りました。”
（本文p156より引用）
これからの「食」を考える上でぜひ読んでいただきたい１冊、
『旅する八百屋』は、5月18日頃から全国の書店さんで発売です。
こちらの表紙をみつけたらぜひ、お手にとってご覧ください！
（update 2015.05.01）
