『モロッコの台所』(エットハミ・ムライ・アメド/寺田なほ著)が
本日より全国の書店さんにならびはじめました。
「タジン鍋」はご存知の方も多いかもしれませんが、
モロッコという国や、モロッコ料理については知らない方が多いのではないでしょうか。
『モロッコの台所』は、ベルベル民族の文化にアラブ・アフリカ・ヨーロッパなど
さまざまな文化が交差してうまれたモロッコ料理の魅力について、
モロッコ料理に精通した著者のおふたりが紹介するエッセイです。
“歴史や文化が書物に記録される代わりに、語り部が存在する国”
というモロッコ出身の著者・エットハミさんは、今回の本を書くにあたり、
語り部や年配の方々にインタビューをされました。
長年モロッコで、料理人に料理を教えることを生業としてきたエットハミさんご自身も、
モロッコ料理やその背景にある文化について、今回たくさんの新たな発見があったそうです。
エッセイとともに、“想像もしないような食材を組み合わせて、おいしいものを食べるのが好き”な
お国柄だというモロッコのレシピのなかから、「チキンとレモンとオリーブのタジン」や「野菜のクスクス」、
「オレンジのサラダ」など、17のレシピも掲載しています。
サラダに、タジンに、とさまざまに使えるモロッコ伝統の調味料「レモンコンフィ」(レモンの塩漬け)も、
かんたんでおいしくておすすめです。
“料理を味わうことは、その国の文化と暮らしを知ることだと思う。
モロッコ料理を食べたことがある人は味を思い出しながら、
まだ食べたことがない人は味を想像しながら、この本を読んでもらえたらうれしい。”
(p125「おわりに」より)
書店さんでみつけたら、ぜひ“味わって”みてくださいね!
(update 2015.06.12)