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【読者はがきのご紹介】若菜晃子さん『旅の断片』『街と山のあいだ』

若菜晃子さんの随筆集『旅の断片』にもたくさんの読者はがきをいただいていますので、その一部をご紹介します。

世間が暗いニュースばかりで気が滅入っていたときに本屋さんで見つけて、購入させていただきました。
旅行本だと、思わぬハプニングが!!などのドキドキするものが多いイメージですが、こちらの本はとても穏やかに、静かにあらわされていて、ゆっくりと時間をかけて読むことができました。作者の方が、きっと丁寧な性格の方なのだろうと思います。
とくに一章「旅の夜」の、そこはかとない不安と美しさを感じられるところが気に入っています。自分もいつか、こんな大人の旅ができるようになれたらいいなと思います。ぜひ、他のご本も手に取らせていただきたいと思いました。これからも応援しています。
(20代 女性)

テレワークが始まって3か月弱、最近は朝『旅の断片』の文章をひとつ読んでから仕事を始めています。外出自粛になってからとっても苦しくなっていた心がこの本でときほぐされました。コロナ禍で自粛を要請されたとき、それは私の心身にとって「その場に居て感じること」を禁止されたように感じられたのだと振り返って思います。
その状態が現実に旅に出ることではなく、むしろ旅の随筆を読むことで解消されたことを、不思議とおもしろく思います。
(女性)

若菜晃子さんの文章に出会うと、スーと心のしわがとれ、ぬくもっていく自分を感じる(まるでスチームアイロンをやさしくかけてもらった気分)。彼女が見る旅の景色、人々、菓子、土産物・・・すべて独自のものさしで世界が生き生きと表現されている。
「旅の断片」はまさしく「人生の断片」。前作の『街と山のあいだ』も、心に落ちてくる本でした。『旅の断片』も、また、まさしく。
もう今から次作を待ち遠しく思っております。
(60代 女性)

自粛モードの中、『街と山のあいだ』から『旅の断片』をお風呂で読みふけりました。私は妙義山のふもとに暮らしています。残念ながらお風呂から山は見えませんが、生活、暮らしの横にはいつも妙義山があります。近いのに、鎖場が怖くてなかなか行けない、あこがれの山でもあります。(中略)
若菜さんの言葉たちは、なんだか私を素直にさせる旅そのもののようでした。旅の本でこんな感想を持ったのは初めてでした。次も楽しみにしています。
(30代 女性)

『旅の断片』とともに、『街と山のあいだ』にもすてきなメッセージをいただいています。

『街と山のあいだ』、『旅の断片』と続けて拝読しました。串田孫一さんの文章のところに出てくるように、若菜さんの言葉がさらさらと流れて胸の中に入ってきました。気持ちの良い読書をしました。山には登らないけれどフラットな場所を歩くことは大好きです。「夜、馬車に乗って」のように今もどこかを旅している若菜さんを懐かしく思っています。
(60代・女性)

どちらの本にも、とってもたくさんのおはがきをお送りいただきました。
みなさま、ありがとうございました!

まだまだこれからも、ご意見・ご感想を楽しみにお待ちしています。

(update 2020.09.07)

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