高山さんの写真:by Isao Hashinoki
稲葉先生の写真:by Yuki Inui
来月末8月28日に青山ブックセンター本店にて、高山なおみさんと稲葉俊郎さんのトークイベントの開催が決定いたしました。
高山なおみさんは神戸から、稲葉俊郎さんは軽井沢からお越しいただきます。
ご予約受付スタートしていますので、ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく!
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/takayama-inaba-828
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『帰ってきた日々ごはん⑪』高山なおみさん×『いのちの居場所』稲葉俊郎さん刊行記念トークイベント
■2022年8月28日(日) 18:00~19:30 開場17:30~
■会場: 青山ブックセンター本店 大教室
■定員名様 大教室70名様
■入場料: 大教室1,540円(税込)
■ご参加方法:
[1] 青山ブックセンターウェブサイトの「オンライン予約」にて受付。
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/takayama-inaba-828
■受付時間: 10:00~22:00
※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。
イベント内容
料理家・文筆家の高山なおみさんの人気日記エッセイシリーズ『帰ってきた日々ごはん⑪』(アノニマ・スタジオ)の刊行を記念して、トークイベントを開催いたします。お相手は、同じく新刊『いのちの居場所』(扶桑社)を上辞されたばかりの軽井沢病院院長の稲葉俊郎さん。街を「屋根のない病院」に見立て、地域に開かれた医療のあり方を模索されています。
高山さんの11巻の日記は、離れて暮らすお母様が入院し、病室で一緒に過ごすなかで生きることと死ぬことを色濃く感じた時期。いのちについて、生きること、死ぬことについて、表現することについて。おふたりの思想や思索が交感する時間を一緒に体験しませんか。
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○高山なおみさんより
稲葉俊郎さんにお会いするのははじめてなので、どきどきしています。
心は体のどこらへんにあるのか、人が死ぬときに体は、心は、どのようなことになっているのか。魂が抜けた体は、いつまでその人なのか。お会いしたら聞いてみたいことがたくさんあります。
○稲葉俊郎さんより
「あなたにとって健康とは何ですか?」と聞いた時、「ごはんを美味しく食べられている時です」と答えられると、嬉しくなります。わたしも、美味しくごはんを食べて、ぐっすり眠れる環境こそが平和で幸福だと思います。そうした幸せの実践者である高山なおみさんと時空間を共有できること自体が、幸福なひとときになると思っています。
プロフィール
〇高山なおみ
1958年静岡県生まれ。神戸市在住。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い。
著書に『料理=高山なおみ』(リトルモア)、『自炊。何にしようか』(朝日新聞出版)、『日めくりだより』(扶桑社)、『帰ってきた日々ごはん1~11』『本と体』(共にアノニマ・スタジオ)など多数。画家・中野真典の絵による『どもるどだっく』(ブロンズ新社)『たべたあい』『それからそれから』(リトルモア)『みどりのあらし』(岩崎書店)、『おにぎりをつくる(写真・長野陽一)』(ブロンズ新社)、『ふたごのかがみピカルとヒカラ(絵・つよしゆうこ)』(あかね書房)ほか、絵本制作も精力的におこなっている。
〇稲葉俊郎(いなば・としろう)
1979年熊本生まれ。医師、医学博士。軽井沢病院院長。2014~2020年3月、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。2020年4月から軽井沢へと拠点を移し、信州大学社会基盤研究所特任准教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員を兼任。東北芸術工科大学客員教授(山形ビエンナーレ2020/2022 芸術監督就任)を併任。2022年4月から現職。「全体性」を取り戻す、新しい社会の一環としての医療のあり方を模索している。
著書に『ころころするからだ:この世界で生きていくために考える「いのち」のコト』(春秋社)、『学びのきほん からだとこころの健康学』(NHK出版)、『いのちを呼びさますもの—ひとのこころとからだ—』『いのちは のちの いのちへ―新しい医療のかたち―』(ともにアノニマ・スタジオ)など。
書籍紹介
『帰ってきた日々ごはん⑪』(アノニマ・スタジオ)
料理家、文筆家の高山なおみさんの日記エッセイ『帰ってきた 日々ごはん』シリーズの第11巻。神戸へ拠点を移した4年目の冬から初夏。土地や人と馴染み、自分の暮らしを大事にしながら新しい料理本(『自炊』)や新聞の連載童話などの執筆や制作に没頭する。また、静岡県に暮らす90歳になる母親との日々、入院してから病室で過ごした、いのちに向き合う日々も綴られる。2019年に刊行した感想文と対談の本『本と体』の対談が行われたのもこの時期。恒例のアルバムや「スイセイごはん」も収録。
AD:スイセイ カバー写真:齋藤陽道
『いのちの居場所』(扶桑社)
感染症、戦争、災害、孤独……不安で覆われた世の中に必要なのは「いのち」の居場所をつくること――軽井沢病院・院長として「すべての『いのち』が輝ける場所づくり」を始めた著者が語る、これからの医療・社会のあり方とは?
・・・社会が「いのち」あるものになるために、自然界にある「いのち」の力こそが、芯となり軸となり核となって移行していくでしょう。先人としての死者たちから多くのことを学びながら、見通しがない先に一条の光を見つけ、自分のいのちを輝かせて新しい未来へと踏み出していく。社会と無関係に動くのではなく、社会の一員として責任と覚悟を持って生きていく。現代はまさにそうした分岐のY字路に立っているのではないでしょうか。(「まえがき」より)
AD:名久井直子
(update 2022.07.29)