<<連載もくじ はじめに>>
キャンプ
Q. キャンプを楽しむ秘訣は?A. 「不便を楽しむ」をテーマに!
キャンプをどう楽しめばいいだろう?大量の道具を持ちだして、家庭の延長とばかりに、母親だけが設営に料理に後片付けに掃除にと忙しいキャンプ、というのは願うところではない。ちょっと難しいかもしれないが、ここは「父親と子どもだけで1泊2日、テント泊のキャンプに出かける」という想定で、話を進めていきたい。当然装備も調理も必要最小限、ということになる。仮に母親がキャンプに参加したとしても「キャンプサイトでゆっくりアフタヌーンティーを楽しんでもらう」という想定だ。「おれがとびきり旨いコーヒーを淹れるから、そこに座って待ってて」くらい言ってしまおう。うーん、カッコいい。
さて、そんなキャンプのテーマは「不便を楽しむ」というもの。
これには実は、子どもたちの成長への願いも込められている。不便を強要され、そして積極的に働かざるをえない子どもたちは、一回りも二回りも大きくなっているだろう。
Q. 衣類は何をどう準備する?
●子ども自身が準備する。口出ししない
キャンプが楽しくなるのかそうでないか、すべては準備次第と言っていい。衣服をはじめ、日用品は子ども自身が用意する、ということをお勧めしたい。どこに行くか、気温は昼夜で何℃の差があるか、くらいは情報共有するといい。
今や小学校の日常生活はもちろん、野外学習(学校で2泊3日程度どこか山の中のキャンプ施設へ出かけていく。昔は林間学校と言った)の時ですら、痒いところに手が届きすぎの「持ち物リスト」なるものが配られ、さらに質問はないかと保護者会が開かれるご時世だ。
父子キャンプなんて、別に忘れ物をして2日間同じパンツでもいい。自分で考えて自分で準備して、そして失敗することが大事。
先日、ぼくと子ども3人(小5、小2、2歳)でキャンプをした時のこと。小2の長男が防寒用の長袖を持ってきていなかった。寒くて眠れない。で、どうしたか。半袖Tシャツを2枚重ねにしていたのだ。なるほど、工夫しているなぁと思った次第である。
●余分の着替え、一組をきれいに持ち帰れるように
いつ天気が崩れてびしょ濡れになるか分からない。いつお鍋をひっくり返してカレーまみれになるか分からない。そんな想像ができるようになったら大したものである。我が家では「キャンプから帰ってきて、一組きれいな服が残っていたら成功」としている。装備と体力は100%使い切らない(登山戦略の基本でもある)。
●防水浸透性素材(ゴアテックスなど)の雨ガッパを、子どもにも用意しておく
我が家では、厳冬期のゲレンデスキーでも、こいつの中に温かいものを着こみ、活用している。ぼくも学生時代からずっと雨ガッパを登山や防寒着、そしてスキーにと活用している。4シーズン使えトータルで見れば安上がりな上に、登山家みたいでカッコいい。これは必須装備だ。
Q. 食事の準備のポイントは?
●ワンバーナー、焚き火台(七輪)1台で出来る料理を
キャンプといえば「ツーバーナー(煮炊きができるコンロが2つあるもの)」が、キャンプ本なんかでは必須装備のように書かれているが、果たしてそうだろうか?料理を楽しむだけのキャンプならいざ知らず、父子キャンプで「ツーバーナー」は過剰装備だ。ぼくは一人でバックパッキングを楽しんでいた頃も、そして家族でキャンプを楽しむようになってからも「ワンバーナー(コンロ1つ)」。
そして父子の語らいの場として、やはり焚き火が欲しいところ。安価な焚き火台、もしくは携帯用の七輪で十分。焚き火台(七輪)の他にはライター、新聞紙、団扇、火箸(トング)、そして鉈(大型のナイフでも)があればいい。コンロ1つ、そして焚き火台1つで出来る料理なり段取りなりを考えれば、必要十分な食事になる。献立の例としては、到着した1日目の昼はお弁当、夜はご飯を炊き、カレーともやしのナムルや温野菜サラダ。2日目の朝は、バナナ、パンと昨夜のカレーの残り、ソーセージのソテー。昼はスパゲッティとレトルトソースという献立。簡単かつ必要十分なメニューだと思う。
●出来る限りの準備を家で
例えば「晩ご飯はカレーがいいね」となったとしよう。当日にスーパーで材料を買い込む、ということは出来るだけ避けたい。可能であれば、前日に材料は全て切っておき、玉ねぎもきつね色になるまで炒めておく。子どもたちにやらせるとなお良い。こうすることによって現地での大幅な時間短縮に繋がる。
父親と子どもしかいない状況で、火をおこし、テントを立て寝具を準備し、その上凝った料理なんか、とてもじゃないがぼくには出来ない。到着と同時にビール片手にさっと出来る料理、そのためにもその準備を家でしておくことをお勧めしたい。子どもたちにとっても、楽しい経験になるだろう。そして何より、お父さんも普段から料理を。「男子厨房に入るべし」というのが一番の準備かもしれない。
●調理の3種の神器。フライパン、ヤカン、トイレットペーパー(香料なし)
最近のコッヘル(組食器)にはフライパンがついているものが多いが、これがものすごく便利だ。ちょっとした炒めもの以外に、お皿代わりにしてもいい。ヤカンなどのお湯を沸かす調理器具は必須。ちょっとした油汚れは、熱いお湯を少し流すに限る。水が大量に使えない場合は、トイレットペーパーで汚れを拭き取る。少量のお湯とトイレットペーパーで洗い物、というのは登山技術の1つだ。
あとは調味料セットがあると楽しい。調味料一式を毎回用意するのではなく、定形を作っておいて、毎回足したり引いたりすることをお勧めしたい。あれやこれやと料理に合わせてアレンジするもの楽しみだ。
Q. 宿泊のための準備は?
●テントは山岳用を、そして張り慣れておく
いろいろなテントが出回っているが、実は「山岳用テント」が便利だ。これは「別に登山しなくても、登山用のテントこそがキャンプでは便利」と言う意味。普通のテントとの違いは①風雨に強い②設営と撤収が簡単③軽量、ということが挙げられる。この①②がとても大事。
キャンプサイトに到着すると、風が思ったより強かった、でも子どもたちの腕力はアテにならない、雨も降り出しそう、という状況になることも多い。そんなときに重宝するのだ。何より一人での設営撤収を想定して作っているし、風にはめっぽう強い。背丈(居住空間)が低い、という難点があるが、テントの中で立ったりすることって、1泊のキャンプで何回あるのやら。ぼくは、子どもが一人の時まではIBS(登山専門店)オリジナル4人用の山岳テント、子どもが増えてからは、モンベル社のステラリッジ6型という山岳テントを愛用している。IBSオリジナルは自分が高校一年生の時から修理し使っている。耐久性が高く、修理しながら長期間にわたって使えることも利点だ。
そして重要なのが、モタモタせずにサッと張れるようにしておくこと。時々は家の中や庭に張ったりして、普段から張り慣れておこう。
●寝袋よりも、下に敷くマットが重要
春から秋にかけてのキャンプなら、寝袋など用意せず、家の毛布を持ちだしても良い。上に掛けるものよりも下に敷くマットがとても重要。石が当たると気になって寝付けないし、雨が染みてくるのも下からの場合が多い。「冷え」も下から来るものだ。我が家では、いわゆる薄手の銀マットを敷きその上にゴザを敷き、そしてカスケードデザイン社のZレストマットを敷く、といった徹底ぶり。敷くものさえしっかりしていれば、安眠は約束されたも同然だ。
Q. そのほかのアドバイス
●キャンプ場以外でのキャンプもおすすめ
キャンプ場以外にも、田舎へ行くと「キャンプ指定地」といった、何の設備もないが一応安全ですよ、みたいなところがまだまだたくさんある。出来ればこういったひと気のない、何も設備のない場所で父子キャンプをすることをお勧めしたい。トイレは木で穴を掘ればいい。水は遠くまで汲みに行けばいい。不便を楽しんで欲しい。
●焚き火は何度でも失敗と練習を
家の中から「火」というものが消えてしまった昨今、焚き火は間違いなく子どもたちにとって楽しい遊びになる。まずライターが子どもには使い慣れないものになっている。着火するのに一苦労するが、新聞紙にライターで火を付け、乾いた小枝から、徐々に大きな木を放り込んでいく。火種を大切にうちわで扇ぎ、徐々に大きな炎にしていく。焚き火は「いきなり太い木を放り込まず、徐々に育てる気持ちで」、キモはこれだけだ。子どもたちが育てた火の周りで、親子の会話はことのほか弾むだろう。
焚き火というのは本当に経験の成せる技だ。ライターで何度でも火傷をし、枝でいくつもの切り傷を作り、そして煙にたくさん涙を流しながら、火を焚いて欲しい。
●灯りはヘッドランプとローソクの組み合わせが素敵
高照度のランタンが登場し、キャンプの夜から「闇」が無くなった。そもそもキャンプでは不便を楽しむことを目指している。手元の作業についてはヘッドランプがとても便利なので使うとして、キャンプサイトそのものの灯りには、ローソクを使ってみてはどうだろうか?自然の中に出かけて行って「眩しいほどの灯り」は不要。ぜひ自然な灯りを楽しんで欲しい。きっとランタンを使っていた夜より星空が明るく見えるはずだ。
●ファーストエイドキット、最低この3つ
絆創膏など基本的な救急用品は用意していこう。よく使うベスト3は①絆創膏②消毒液③刺抜き(安全ピンなども含めて)。これ以上のケガになるとちょっとキャンプどころじゃなくなるので、すぐに病院へ。
ぼくがキャンプに出かける時の子どもたちへの基本的なスタンスは「パパ、明日からキャンプに行くけど、君らはどうする?一緒に行く?」。そう誘っていながら、子どもたちが「行く!」と希望した瞬間から「自分のものは自分で用意せなアカンで」「火おこしも料理もテント設営も手伝って当たり前やろ」となるのだから、子どもにとって理不尽極まりない、と思う。でもキャンプには、そんな理不尽な不自由さがいっぱいだ。
湿った木しか拾えず生煮えで食べたお鍋。完成間近のカレーをまるごとカマドからひっくり返し、友人のヒンシュクを買ったこと。薪を鉈で割っていて、滑って血まみれになった右手。川の増水でテントが孤立したこと。真冬にポリタンクに入ったガソリンを水と間違えてゴクゴクと飲んでしまったこと。ぼく自身のキャンプでの失敗など、それこそ枚挙にいとまがない。
いまの世の中、そんなにたくさんの失敗をして、痛い思いをして、それでもめちゃくちゃ楽しい、というシーンってそんなに無いと思う。だからキャンプこそが、絶好の子育てのチャンスだと思っている。
キャンプは自分で準備して失敗して痛い思いをしても楽しいもの。ぜひ今シーズン、親子でキャンプにチャレンジして欲しい。
●子ども自身が準備する。口出ししない
キャンプが楽しくなるのかそうでないか、すべては準備次第と言っていい。衣服をはじめ、日用品は子ども自身が用意する、ということをお勧めしたい。どこに行くか、気温は昼夜で何℃の差があるか、くらいは情報共有するといい。
今や小学校の日常生活はもちろん、野外学習(学校で2泊3日程度どこか山の中のキャンプ施設へ出かけていく。昔は林間学校と言った)の時ですら、痒いところに手が届きすぎの「持ち物リスト」なるものが配られ、さらに質問はないかと保護者会が開かれるご時世だ。
父子キャンプなんて、別に忘れ物をして2日間同じパンツでもいい。自分で考えて自分で準備して、そして失敗することが大事。
先日、ぼくと子ども3人(小5、小2、2歳)でキャンプをした時のこと。小2の長男が防寒用の長袖を持ってきていなかった。寒くて眠れない。で、どうしたか。半袖Tシャツを2枚重ねにしていたのだ。なるほど、工夫しているなぁと思った次第である。
●余分の着替え、一組をきれいに持ち帰れるように
いつ天気が崩れてびしょ濡れになるか分からない。いつお鍋をひっくり返してカレーまみれになるか分からない。そんな想像ができるようになったら大したものである。我が家では「キャンプから帰ってきて、一組きれいな服が残っていたら成功」としている。装備と体力は100%使い切らない(登山戦略の基本でもある)。
●防水浸透性素材(ゴアテックスなど)の雨ガッパを、子どもにも用意しておく
我が家では、厳冬期のゲレンデスキーでも、こいつの中に温かいものを着こみ、活用している。ぼくも学生時代からずっと雨ガッパを登山や防寒着、そしてスキーにと活用している。4シーズン使えトータルで見れば安上がりな上に、登山家みたいでカッコいい。これは必須装備だ。
Q. 食事の準備のポイントは?
●ワンバーナー、焚き火台(七輪)1台で出来る料理を
キャンプといえば「ツーバーナー(煮炊きができるコンロが2つあるもの)」が、キャンプ本なんかでは必須装備のように書かれているが、果たしてそうだろうか?料理を楽しむだけのキャンプならいざ知らず、父子キャンプで「ツーバーナー」は過剰装備だ。ぼくは一人でバックパッキングを楽しんでいた頃も、そして家族でキャンプを楽しむようになってからも「ワンバーナー(コンロ1つ)」。
そして父子の語らいの場として、やはり焚き火が欲しいところ。安価な焚き火台、もしくは携帯用の七輪で十分。焚き火台(七輪)の他にはライター、新聞紙、団扇、火箸(トング)、そして鉈(大型のナイフでも)があればいい。コンロ1つ、そして焚き火台1つで出来る料理なり段取りなりを考えれば、必要十分な食事になる。献立の例としては、到着した1日目の昼はお弁当、夜はご飯を炊き、カレーともやしのナムルや温野菜サラダ。2日目の朝は、バナナ、パンと昨夜のカレーの残り、ソーセージのソテー。昼はスパゲッティとレトルトソースという献立。簡単かつ必要十分なメニューだと思う。
●出来る限りの準備を家で
例えば「晩ご飯はカレーがいいね」となったとしよう。当日にスーパーで材料を買い込む、ということは出来るだけ避けたい。可能であれば、前日に材料は全て切っておき、玉ねぎもきつね色になるまで炒めておく。子どもたちにやらせるとなお良い。こうすることによって現地での大幅な時間短縮に繋がる。
父親と子どもしかいない状況で、火をおこし、テントを立て寝具を準備し、その上凝った料理なんか、とてもじゃないがぼくには出来ない。到着と同時にビール片手にさっと出来る料理、そのためにもその準備を家でしておくことをお勧めしたい。子どもたちにとっても、楽しい経験になるだろう。そして何より、お父さんも普段から料理を。「男子厨房に入るべし」というのが一番の準備かもしれない。
●調理の3種の神器。フライパン、ヤカン、トイレットペーパー(香料なし)
最近のコッヘル(組食器)にはフライパンがついているものが多いが、これがものすごく便利だ。ちょっとした炒めもの以外に、お皿代わりにしてもいい。ヤカンなどのお湯を沸かす調理器具は必須。ちょっとした油汚れは、熱いお湯を少し流すに限る。水が大量に使えない場合は、トイレットペーパーで汚れを拭き取る。少量のお湯とトイレットペーパーで洗い物、というのは登山技術の1つだ。
あとは調味料セットがあると楽しい。調味料一式を毎回用意するのではなく、定形を作っておいて、毎回足したり引いたりすることをお勧めしたい。あれやこれやと料理に合わせてアレンジするもの楽しみだ。
Q. 宿泊のための準備は?
●テントは山岳用を、そして張り慣れておく
いろいろなテントが出回っているが、実は「山岳用テント」が便利だ。これは「別に登山しなくても、登山用のテントこそがキャンプでは便利」と言う意味。普通のテントとの違いは①風雨に強い②設営と撤収が簡単③軽量、ということが挙げられる。この①②がとても大事。
キャンプサイトに到着すると、風が思ったより強かった、でも子どもたちの腕力はアテにならない、雨も降り出しそう、という状況になることも多い。そんなときに重宝するのだ。何より一人での設営撤収を想定して作っているし、風にはめっぽう強い。背丈(居住空間)が低い、という難点があるが、テントの中で立ったりすることって、1泊のキャンプで何回あるのやら。ぼくは、子どもが一人の時まではIBS(登山専門店)オリジナル4人用の山岳テント、子どもが増えてからは、モンベル社のステラリッジ6型という山岳テントを愛用している。IBSオリジナルは自分が高校一年生の時から修理し使っている。耐久性が高く、修理しながら長期間にわたって使えることも利点だ。
そして重要なのが、モタモタせずにサッと張れるようにしておくこと。時々は家の中や庭に張ったりして、普段から張り慣れておこう。
●寝袋よりも、下に敷くマットが重要
春から秋にかけてのキャンプなら、寝袋など用意せず、家の毛布を持ちだしても良い。上に掛けるものよりも下に敷くマットがとても重要。石が当たると気になって寝付けないし、雨が染みてくるのも下からの場合が多い。「冷え」も下から来るものだ。我が家では、いわゆる薄手の銀マットを敷きその上にゴザを敷き、そしてカスケードデザイン社のZレストマットを敷く、といった徹底ぶり。敷くものさえしっかりしていれば、安眠は約束されたも同然だ。
Q. そのほかのアドバイス
●キャンプ場以外でのキャンプもおすすめ
キャンプ場以外にも、田舎へ行くと「キャンプ指定地」といった、何の設備もないが一応安全ですよ、みたいなところがまだまだたくさんある。出来ればこういったひと気のない、何も設備のない場所で父子キャンプをすることをお勧めしたい。トイレは木で穴を掘ればいい。水は遠くまで汲みに行けばいい。不便を楽しんで欲しい。
●焚き火は何度でも失敗と練習を
家の中から「火」というものが消えてしまった昨今、焚き火は間違いなく子どもたちにとって楽しい遊びになる。まずライターが子どもには使い慣れないものになっている。着火するのに一苦労するが、新聞紙にライターで火を付け、乾いた小枝から、徐々に大きな木を放り込んでいく。火種を大切にうちわで扇ぎ、徐々に大きな炎にしていく。焚き火は「いきなり太い木を放り込まず、徐々に育てる気持ちで」、キモはこれだけだ。子どもたちが育てた火の周りで、親子の会話はことのほか弾むだろう。
焚き火というのは本当に経験の成せる技だ。ライターで何度でも火傷をし、枝でいくつもの切り傷を作り、そして煙にたくさん涙を流しながら、火を焚いて欲しい。
●灯りはヘッドランプとローソクの組み合わせが素敵
高照度のランタンが登場し、キャンプの夜から「闇」が無くなった。そもそもキャンプでは不便を楽しむことを目指している。手元の作業についてはヘッドランプがとても便利なので使うとして、キャンプサイトそのものの灯りには、ローソクを使ってみてはどうだろうか?自然の中に出かけて行って「眩しいほどの灯り」は不要。ぜひ自然な灯りを楽しんで欲しい。きっとランタンを使っていた夜より星空が明るく見えるはずだ。
●ファーストエイドキット、最低この3つ
絆創膏など基本的な救急用品は用意していこう。よく使うベスト3は①絆創膏②消毒液③刺抜き(安全ピンなども含めて)。これ以上のケガになるとちょっとキャンプどころじゃなくなるので、すぐに病院へ。
ぼくがキャンプに出かける時の子どもたちへの基本的なスタンスは「パパ、明日からキャンプに行くけど、君らはどうする?一緒に行く?」。そう誘っていながら、子どもたちが「行く!」と希望した瞬間から「自分のものは自分で用意せなアカンで」「火おこしも料理もテント設営も手伝って当たり前やろ」となるのだから、子どもにとって理不尽極まりない、と思う。でもキャンプには、そんな理不尽な不自由さがいっぱいだ。
湿った木しか拾えず生煮えで食べたお鍋。完成間近のカレーをまるごとカマドからひっくり返し、友人のヒンシュクを買ったこと。薪を鉈で割っていて、滑って血まみれになった右手。川の増水でテントが孤立したこと。真冬にポリタンクに入ったガソリンを水と間違えてゴクゴクと飲んでしまったこと。ぼく自身のキャンプでの失敗など、それこそ枚挙にいとまがない。
いまの世の中、そんなにたくさんの失敗をして、痛い思いをして、それでもめちゃくちゃ楽しい、というシーンってそんなに無いと思う。だからキャンプこそが、絶好の子育てのチャンスだと思っている。
キャンプは自分で準備して失敗して痛い思いをしても楽しいもの。ぜひ今シーズン、親子でキャンプにチャレンジして欲しい。
●キャンプ道具の解説
①ゴザ(ホームセンターで1,000円くらい) ②マット(カスケードデザイン社Zレスト) *①②とも寝袋の下に敷いたり、外に出して着替えのマットにしたり、草原や河原でのお昼寝に使ったりと活躍 ③銀マット(テントの中、一番下に敷く)④テント(モンベル社 ステラリッジ6型)⑤ヘッドランプ(LED人数分) ⑥サバイバルキット(ワンカップ焼酎の空きボトルに、極細引き、針金、ガムテープ、ナイフ、ライター、予備乾電池、絆創膏、薬 など)⑦ろうそく ⑧シェラカップ(中にはオピネル社♯7のナイフとライター。シェラカップは普段家の台所でも調味料を合わせたりお玉を置いたりと活躍)⑨ガスコンロ(EPI社アルパインストーブ もう27年も使っている。ゴム管を一回交換済み)⑩ガス缶 ⑪コッヘル(組み調理器具 EPI社の1人用 調理に便利 これも27年間焚き火につっこんだりと酷使)⑫パーコレータ(ミロ社 ヤカンとして使用)⑬コッヘル(モリタ社 こいつのフライパンが絶品 これも27年間酷使) ⑭食器類 ⑮トイレットペーパー
⑯うちわ ⑰焚き火台 ロゴス社 ⑱水タンク ホームセンターで買ったもの ⑲調味料セット さしすせそ、出汁、わさび・辛子・柚子胡椒があるとちょっと贅沢な食卓に ⑳防水浸透素材の雨合羽 ノースフェイス社 防風防寒雨対策、そしてスキーウェアと年中大活躍 ㉑シュラフ(寝袋) モンベル社ダウンハガー♯3、バロウバッグ♯5 ぼくは30年間タフバッグというモデルを使い続けている。耐久性があるので子どもたちにも大人用を ㉒ファーストエイドキット ㉓シュリンゲ(スリング)㉔カラビナ ㉕細引き *この㉓〜㉕は登攀用具だが、キャンプでは洗濯物を干したり縄跳びをしたりと、あれば便利 ㉖ザック
*これ以外にはナタ、軍手、新聞紙、食材を入れるクーラーボックスなど。
①ゴザ(ホームセンターで1,000円くらい) ②マット(カスケードデザイン社Zレスト) *①②とも寝袋の下に敷いたり、外に出して着替えのマットにしたり、草原や河原でのお昼寝に使ったりと活躍 ③銀マット(テントの中、一番下に敷く)④テント(モンベル社 ステラリッジ6型)⑤ヘッドランプ(LED人数分) ⑥サバイバルキット(ワンカップ焼酎の空きボトルに、極細引き、針金、ガムテープ、ナイフ、ライター、予備乾電池、絆創膏、薬 など)⑦ろうそく ⑧シェラカップ(中にはオピネル社♯7のナイフとライター。シェラカップは普段家の台所でも調味料を合わせたりお玉を置いたりと活躍)⑨ガスコンロ(EPI社アルパインストーブ もう27年も使っている。ゴム管を一回交換済み)⑩ガス缶 ⑪コッヘル(組み調理器具 EPI社の1人用 調理に便利 これも27年間焚き火につっこんだりと酷使)⑫パーコレータ(ミロ社 ヤカンとして使用)⑬コッヘル(モリタ社 こいつのフライパンが絶品 これも27年間酷使) ⑭食器類 ⑮トイレットペーパー
⑯うちわ ⑰焚き火台 ロゴス社 ⑱水タンク ホームセンターで買ったもの ⑲調味料セット さしすせそ、出汁、わさび・辛子・柚子胡椒があるとちょっと贅沢な食卓に ⑳防水浸透素材の雨合羽 ノースフェイス社 防風防寒雨対策、そしてスキーウェアと年中大活躍 ㉑シュラフ(寝袋) モンベル社ダウンハガー♯3、バロウバッグ♯5 ぼくは30年間タフバッグというモデルを使い続けている。耐久性があるので子どもたちにも大人用を ㉒ファーストエイドキット ㉓シュリンゲ(スリング)㉔カラビナ ㉕細引き *この㉓〜㉕は登攀用具だが、キャンプでは洗濯物を干したり縄跳びをしたりと、あれば便利 ㉖ザック
*これ以外にはナタ、軍手、新聞紙、食材を入れるクーラーボックスなど。