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アノニマ・スタジオのシンボルである「旅する灯台」と、作家である前川秀樹さんをご紹介します。
「旅する灯台」とは?
「旅する灯台」は、アノニマ・スタジオのブックフェアを開催していただく書店や雑貨店へ、書籍とともに旅をしている木製の彫刻作品です。高さ約120cm、直径約60cmで、机の上に置くと見上げるほど迫力のある大きさです。まわりに集まる本や人を照らせるように、てっぺんのライトが光る仕組みになっています。灯台の上にはそれぞれ一人ずつ、人型の彫刻をセットするようになっていて、ふたりとも空を見上げています。視線の先には、それぞれ一羽ずつ鳥の彫刻が。「アノニマ・スタジオ」の旗が立っているあたりに一人&一羽がいますので、見かけたら探してみてくださいね。
「旅する灯台」作者、
前川秀樹さんのこと
「旅する灯台」1号、2号はいずれも美術作家の前川秀樹さんによる作品です。現実世界ではいつも同じ場所にあって、海辺から船に向けて進路を示すのが役割の灯台ですが、その灯台が「旅する」というアイデアは、アノニマ・スタジオ設立者の丹治史彦氏と一緒に話しながら浮かんできたもの。ふたりでイメージをふくらませて、身近なデザインとは少しちがった、外国にあるような色合いの「1号」ができあがりました。1号の人気が高まり、旅のスケジュールが過密になってしまったため、続けてグリーンを基調としたカラフルな2号も制作していただき、現在は2灯がそれぞれ旅をしています。素材として使われているのは、流木や廃材など、あちこち世界を旅して前川さんのもとにやってきた木材たち。新しい木とはひと味もふた味も違う風合いが、旅する灯台たちの来し方行く末への想像を広げてくれます。
灯台の制作から10年以上の時が過ぎ、ますます活躍の場を広げていらっしゃる前川さん。近年は仏像をテーマにした作品を多数生み出されています。ぜひInstagramアカウントもチェックしてみてくださいね。
前川秀樹さんプロフィール
1967年淡路島生まれ。1989年武蔵野美術大学油絵学科卒業、1996年渡仏。彫刻・絵画・生活道具などで個展、グループ展を行い、ワークショップなども多数開催。2022年12月にはカイカイキキギャラリーにて個展「古雅—平安~鎌倉時代の彫刻様式より」を開催。
InstagramID:@lolocaloharmatan
@hideki.maekawa_wamono
@h.maekawa_travail
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