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● 3月 _5
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お彼岸 <煩悩の流れを越えた悟りの境地> 

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春分の日は昼の長さと夜の長さが同じ、昼夜平分の日です。
日もずいぶん長くなりました。春本番です。
春は立春から立夏の前日までで、
春分の日はその真ん中に位置し、
その前後3日間をあわせた7日間をお彼岸と言います。
春分の日はお彼岸の中日になります。

知足庵(瞑想室)に置いてある円坐に座って、
春の訪れを感じています。

彼岸(ヒガン)は
サンスクリット語のparamita(パーラミター)<至彼岸>の略語で、
生死流転に迷う此岸(シガン)に対し、
煩悩の流れを超えた悟りの境地をいい、涅槃とも同意語です。
今日は彼岸(悟りの境地)の日ですが、
人は彼岸ではなく、お墓参りに行きます。
彼岸桜も咲いているでしょうか?

煩悩(サンスクリット語ではklesa<クレーシャ>
人間の心身を悩ますすべての欲望)から離れた、
お彼岸の今日一日を。



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