年明けは家族と過ごして3日に初参りをして、
夫婦で鎌倉の大仏さまの様子を伺いに行くのが
ここ数年、新年の過ごし方になっている。
鎌倉は年中賑わっているけれど、三が日はまた格別。
小町通り入口近くにある喫茶店のホットケーキは早々に売り切れ、
東側の路地にある庶民的味のカレー店も蕎麦屋も鰻屋も汁粉屋も、どこも日中は長蛇の列。
路地にあるものだから日のあたっている時間は短くて、
待っている間はひたすらに寒さに耐えなければならない。
果たしてそこまで費やすほどの味なのかというとよくわからないけれど、
小町通りで人気のある店は気負ったところがまるでない。
ほっとするような生活感のある、昭和の佇まいを色濃く残した普通の店だ。
いわゆる冷やかしのいちげんさんが年中おしかけてくるというのに
びくともしないマイペースぶりが鎌倉らしい。