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         混雑する小町通りを西にそれて路地に入る。
         住宅の多い西側は若い人のやっている新しい店と駐車場が増えている。
         小さな古本屋があった。

         その佇まいに立ち止まり、
         杉浦日向子さんの「ソバ屋で憩う」は無いかと文字を追う。
         「もっとソバやで憩う」という続編が出ているが「ソバ屋で憩う」の方は絶版で、
         こちらに地元で気に入りの蕎麦屋の事が書いてある。
         いかにもありそうな気配だったのだけれどごあいにくさま。

           代わりに主人が「芭蕉俳句集」を見つけた。昭和49年の岩波文庫。   





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