地蔵さまのいる回廊の裏庭には、
何だかわからない「山海堂」的な小さな大仏さまが
見えそうで見えない所に隠れている。
西日の時間になると面白い写真が撮れるようで、
腰を据えてレンズを向けるカメラマンを時々みかける。人の価値観はほんとうに様々。
さて大仏さまはというと様々な国の人たちで大変な賑わい。
石の上に座って熱心にお経を唱えるサリーをまとったインド系の人、
黒いシルクハットを被って片手でひょいと子供を持ちあげクルクルと回るアフリカ系の人、
何とか大仏様との個性的な2ショット写真を撮ろうと
参道に這いつくばってカメラアングルを探す欧米系の人、
賑やかに中国語で話す人たち。
ゆっくりと放たれる中国語の響きは、フランス語みたいにきれいだと思う。