1階は食料品、2階にはありとあらゆる雑貨屋や食堂、
1階を見下ろせる回廊沿いには衣料品店が並ぶ。
回廊から1階にある軽食やジュースを売っている店の
おばさんの仕事ぶりに見入る。
おばさんの、おでこのちょっと上、頭のあたりには
視線感知センサーがついている。
センサーはズバリ、私の視線を感知。
おばさん、こちらをピンポイントでみあげる。
そして、にーっと笑う。
にーっと笑って大きな水色のたらいの中でこねている
とうもろこしの粉をこぶし大手にとって、
ポンポンと丸めて片手でプレス機の上に「えいっ」と投げる。
もう、一方の手で蓋ぎゅーっとしめてパッと開けて
「さぁ!ごらん!見事に、まーるく、ぺっちゃんこに広がってるでしょ」
と見上げてまたニッーっと笑う。
あんまりにもかわいらしい。思わず笑いが声になっちゃう。
「さぁ!ごらん!」
「キャハハハハ!」
「さぁ、さぁ、何度でも丸くぺっちゃんこにしてあげるよ!」
「キャハハハハ!」
「あんたどうかしてるよ、、、」
「キャハハハハ!」
「参ったねぇ、、、」
「キャハハハハ!」
あまりにもおかしいので、おばちゃんの店で何か買おうかと降りる。