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   少ない情報から古ぼけているのは想像がついていたので、
   奮発してスィートルームを予約していた。
   シャワーから水しか出ないなんていうのは悲しいもの。



ほどなくして、相方さんが
ジーンズにチェックのシャツ姿というカウボーイみたいな服装の
ガタイの良いお兄ちゃんと降りてきた。
「ここで良かったよ!」
私が落ち込んでいるので声がいつもよりうんと明快。



荷物を上げてもらう。チップを払う。
(その後、この人を1度もみなかった)
フロントには昨夜セレナータを楽しんでいた
大学生みたいな女の子がひとり居る。
聡明そうなおでこ。

     チェックインを済ませ、ロビーから3歩。

             ん?



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