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滑稽で可笑しくて笑いをこらえるのに精いっぱいでいるけれど、
周りは誰ひとり、笑わないで神妙だった。
多分、ここ、笑うところだと思うけど?
「ね、ね、なんで誰も笑わないの?可笑しくないの?」
相方さんに小さく呟く。

「別に可笑しくないけど。」




着物の裾から見えるふくらはぎの筋肉が見事に美しい。
着物を脱ぎ棄ててはくれないものかと切望するも叶わない。
裸足の親指が大地をつかんでふんばるみたいに曲がっていた。
舞踊家というより農民のような美しさだと思った。


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