りすがいる。
特に珍しくもないのかあまり気にとめる風も無くとおりすぎてゆく人々。
食べ物を与えようと、近づいてきたのはいかつい兄さんだった。
いかついようにみえてしまうのは、髪をオールバックにして固めているし、
キリリとした眉をしているとか、先のとがった革靴をはいているとか、
そういう理由なんだけど、りすときたら身構える私をよそに
お兄さんの手から直接、スナック菓子をもらっている。
そんな様子を相方さんは平気で写真を撮っているので私はハラハラした。
お兄さんとりすの組み合わせは、ものすごく良い感じだったけど、
午前中に聞いた治安情報(遺跡ツアーに参加していたビジネスマンに教えてもらった)が
脳裏をかすめる。
注意しなければ。観光客だと思われないようにしなければ!
「ていうかさ、どう見たって俺たち観光客じゃん?気にしすぎだよ」
まったくおっしゃる通り。