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小さな本屋が出ている。店番は若い男の子だ。 真面目な顔で何かを読んでいる。 通り過ぎてみると、 それはエロ本だった。 背中はこれ以上ないくらい丸くなって本を隠しているのだが、 座っているものだから、通りを歩く人からは丸見え。 不自然な座り方だから、みんな、私だって 何見てんのかな?って気になって見ちゃう。 「人目をはばからず」とはいかないものの、羞恥心はあるものの、 彼はもう、どうしようもなくエロい本が見たいのだ! いたく感じ入る。