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    はらり、ほろり、雪が舞いだした。
    細い真っ白な道に車の轍が続いている。
    大きなこけし店へ入るけれど、心もしょんぼり、惹かれるものはなし。

    なんだか、もう、今日は日も暮れて来ているし、
    このまま宿へ行って温泉で温まるのがいいのかも。
    口にはしないけど、そんなことを思っている。




というところで、相方さんが、
気になっていた工人さんの名前の工房を見つける。

ただ、気になっていただけで、この人の作ったほんもののこけしは見たことが無い。
「やってる気配は無いけどなぁ、、、どうする?」
「う〜ん、、、どうなのかな、全く、やってる気配ないよねぇ」「日曜の午後だしなぁ」
と、言ったり思ったりしているんだけど、

            相方さんは車を止めたし、私は自動的に車を下りた。



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