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赤城へはバイクで年に1、2回は行っている。 行けば必ず覚満淵のほとりにある 陶器屋のような、まんじゅう屋のような、蕎麦屋のような、うどん屋のような店に入り 十割の蕎麦を食べる。
蕎麦というのは実に地味な食べ物だと思う。 何が美味しいのか、なかなか伝わりにくい。 それなのに、不味いのは不味いと何故だかすぐにわかってしまう。 新しいメニューが出来るわけでもない。 想像するに、地道な動作の繰り返しの日々だ。 同じ場所で、同じ味を提供し続けていくのは大変なことだと思う。