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それにしても、１０年前にばったり出会っていたら、私はまだ覚えていたかも知れません。そうしたらこんな風に話せなかったかもしれないし、彼のほうも心の準備ができていなかったかも。そう考えると、すべての出会いは必然であり、すべてのタイミングにはきちんと意味があるように思えるのです。何にしても、１５年してまた出会うっていう「縁」のほうが重要なのかもしれないですしね。 　気がつくと、店も終了間近で、終電があるから、と先に去っていったミーターご夫妻は、私の仕事仲間の分まで、お勘定を済ませてくれていたのでした。実に気風のいい若旦那です。 　後日、今回の原稿作成にあたって許可を伺うと、「いいね、不思議な友人かもね、確かに」と快諾いただいたというわけなのです。 　これからもホント、よろしくお願いします。

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今 回 の 植 物 「 シルバーツリー 」

ふわりと起毛したしなやかな葉の表面は、風の向き、光の向きによって
ざわめき、ミントグリーンとシルバーが交差します。
主にオーストラリア原産。耐寒性に強く、ドライにしても美しい。
同系、もしくはコントラストの強い大輪と合わせて生けても
ドラマティックな印象に仕上がる、大好きな植物です。

花／吉田耕治［小路苑］→　写真／青木倫紀 →