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アノニマ・スタジオWebサイトTOP > Hello!屋久島だより もくじ > 01 白い花の季節。
世界自然遺産、屋久島。「海上のアルプス」とも呼ばれ登山のイメージが強い島ですが、登らずとも楽しめる自然やスポットがたくさんあります。そんな屋久島の知られざる魅力を紹介している旅ガイド『Hello!屋久島』。屋久島の港、宮之浦で一湊珈琲焙煎所を営んでいる著者の高田みかこさんが、旬の屋久島情報をお届けします!
01 白い花の季節。
テリハノイバラの季節になりました。
香り高いシャリンバイ、うつむいて咲くエゴノキ、芯を赤く染めたアブラギリ、島では、春から夏にかけ、白い花が次々と季節の移ろいを告げてくれます。
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なかでも、私の一番好きな花が、このテリハノイバラ 。
繊細なシベの黄のグラデーションと左右対称に整列する艶やかな緑の葉。
潮風吹く砂地の痩せた土地に、毎年、楚々とした姿を見せてくれます。
品種改良の親木や接ぎ木の台木として、ヨーロッパでも活躍するたくましい花でもあるそう。
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ナワシロイチゴの花。苗代(稲の種まき)の頃に実が赤く熟すのが名前の由来
となりで色付くナワシロイチゴは、そのまま子どもたちのおやつ。
ひっかき傷に気をつけながら、やぶのなかにそっと手を伸ばして、ゆっくりとイチゴを摘んでは、口に運びます。
酸っぱさの奥のほのかな甘さを探るような、野生の味。
焦る気持ちを抑えながら、慎重に手を動かすのが、イチゴ摘みのコツ。
ほとんどお腹に入ってしまうので、ジャムなんて作れません。
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冬場はよそよそしい顔をしていた海も川も、この時季はすっかり親しげに輝いています。
砂浜に降りると、ウミガメの足あと。
キャタピラーが動いたような2本の線の終点を確認しながら、8月の孵化を待ちます。
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香り高いシャリンバイ、うつむいて咲くエゴノキ、芯を赤く染めたアブラギリ、島では、春から夏にかけ、白い花が次々と季節の移ろいを告げてくれます。
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なかでも、私の一番好きな花が、このテリハノイバラ 。
繊細なシベの黄のグラデーションと左右対称に整列する艶やかな緑の葉。
潮風吹く砂地の痩せた土地に、毎年、楚々とした姿を見せてくれます。
品種改良の親木や接ぎ木の台木として、ヨーロッパでも活躍するたくましい花でもあるそう。
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となりで色付くナワシロイチゴは、そのまま子どもたちのおやつ。
ひっかき傷に気をつけながら、やぶのなかにそっと手を伸ばして、ゆっくりとイチゴを摘んでは、口に運びます。
酸っぱさの奥のほのかな甘さを探るような、野生の味。
焦る気持ちを抑えながら、慎重に手を動かすのが、イチゴ摘みのコツ。
ほとんどお腹に入ってしまうので、ジャムなんて作れません。
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冬場はよそよそしい顔をしていた海も川も、この時季はすっかり親しげに輝いています。
砂浜に降りると、ウミガメの足あと。
キャタピラーが動いたような2本の線の終点を確認しながら、8月の孵化を待ちます。
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『Hello!屋久島』
全国書店にて好評発売中<<連載もくじ 02 夏を告げる生き物たち。 >>
高田みかこ(たかた・みかこ)
屋久島の北の港町、一湊育ちの島ライター。東京の出版社に勤務したのちUターン。現在は、宮之浦のフェリービルディングで「一湊珈琲焙煎所」と一組限定の貸しコテージ「おわんどの家」を夫婦で営む。単行本の編集、里の取材コーディネイト、WEB サイト「屋久島経済新聞」「やくしまじかん」に執筆中。
issou-coffee.com
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