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自然あそび的ブックガイド
キャンプや自然あそびを始めようとした時、なにを揃えたらいいか、どう楽しんだらいいか、夜は眠れるだろうか、と様々な不安を感じる。そんなとき、深い知識を得られたり、不安を払拭してくれたりするのは、良質な「本」だった。
ぼくは小学校4年生の時、とある本と出会ってしまい、その日から寝ても覚めてもずっと「キャンプがしたい」と、まるで熱病に浮かされたようになってしまった。その熱はおさまらず、ついにその翌年、小学校5年生の時、友人と2人きりで一時間半かけて電車とバスを乗継ぎ、キャンプ地でもなんでもない河原でキャンプをし、その魅力に取りつかれてしまった。これも良質な「本」と出会えたからに他ならない。
そんな自分の経験を踏まえ、今回はブックガイドをお届けしたい。選んだ基準としては2つ。
「自然あそびをはじめるとき役立つ本」
「思わず自然あそびがしたくなっちゃう本」
これらの基本的な基準を踏まえつつ、ぼくの大好きな12冊と図鑑を選んでみた。ぼくが子どものころからずっと読み続けている本もあるし、大人になって初めて読んだ本もある。子どもと一緒に読んでもいいし、お父さん一人で読んでもいい。
1つだけ注意を。「晴れた日は野外に出て、雨の日に本を読んで」という晴耕雨読的な休日を過ごしていると、奥さんに叱られることは間違いない。あくまで「家事や家族サービスの合間に」ということだけは、自分への戒めとしても付け加えておきたいと思う。それでは、詳しくは本編で。
竹本大輔(たけもと・だいすけ)
1973年生まれ。大阪市阿倍野区西田辺町で生まれ育つ。幼少の頃は「三度の飯よりも昆虫好き」。山に川に海に出かけては、捕虫網を振り回している子ども。小5の時に、友だちとふたりで出かけた山中での初めての野宿に感動、それ以来キャンプは生活の一部になる。大学生の時は、YMCAでキャンプリーダーとして子どもたちとのキャンプに明け暮れ、現在は自分の家族や友人とキャンプという、今も昔も変わらない趣味。現在は愛知県名古屋市在住。妻と子ども3人(小5女の子、小2男の子、2歳女の子)の5人家族。「付き合ってあげよっか」というノリで私の趣味に付き合ってくれる理解ある家族。
仕事は、冷温水機能のついたウォーターサーバーと天然水ボトルを宅配する会社。ブランド名は「アクアセレクト」。三重県の伊勢神宮ゆかりの天然水を届けている。ウォーターサーバーの宅配を通じて「田舎と都会を結ぶ架け橋」をスローガンに、都市部のお客様を採水地である田舎部へお連れするということも年間を通し行っている。その中でたくさんのご家族と天然水の採水地を訪れ、「自然に親しむということとはどういうことなんだろう」と別の視点からも考えるように。
春は野草観察、山菜採り、家庭菜園。梅雨になれば梅干し、梅酒つくり、そしてカブトムシ捕り。夏には、夜の川に潜りウナギ捕り。海に出てはカヤックやヨット。秋には木の実を探し歩き、登山を楽しむ。冬には雪山登山やスキー。まだまだ子どもが一緒に楽しめないものもあるが、一年を通してアウトドアライフを楽しんでいる。