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   州庁舎トイレで。
   二つあるトイレは二つとも使用中。右から左から大きな声で話をしている。
   右から大きな笑い声と水の音が聞こえてバン!と扉が開いた。
   目のあった彼女に肩をすくめて照れ笑い。なんで私が照れるのか良くわかんないけど。
   「おー!どうぞどうぞ!」明るく彼女はそう言って話の続きに戻って行った。
     なんだ、別に照れることないじゃんね。

   トイレから出て、手を洗って、ペーパータオルの引き出し方が分からないでいると、
   私より少し先に左のトイレを出た人が
  「こうするのよ〜るるるるる〜♪」ってぺーパータオルを引き出してくれる。
   ありがとう!
   元気よく手を拭く。
   なんか元気〜、、わたし、とっても元気な気分!


ところで、メキシコのトイレには便座が無いのがわりと普通。
バスターミナルでも有料トイレに普通にある。
聞けば、便座と便器は別売りになっていて、コストがかかるから便器しか買わないのだそう。
この使い方、最初は戸惑うけれど
慣れてしまえば座らないので衛生を気にしなくて良くて便利だったりする。
っていうか、そういう使い方であっているのかどうか。とにかく何も問題は無い。
人間てわりと簡単に順応できちゃうんだ。

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