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ガラガラリ。引き戸をひいて店に入る。 「いらっしゃいませ〜、おふたりさま〜、お食事ですかぁ、こちらへ。」 大きなテーブルに案内されて席に着くと、 コトンと仕切りをおいて行ってしまった。 お墓でも仕切り。お店でも仕切り。
店の中は 寿司屋というより蕎麦屋という体。 何よりカウンター席が無い。あるのは持ち帰り専用カウンター。 その中でおじさんとおばさんと、若い人がごっちゃになって 賑々しく世間話をしながら、仕事をしている。 どうやら、この店の看板メニューは穴子鮨と巻鮨らしい。 拍子抜けしたような、ほっとしたような。 寿司と言えば握りしか思い浮かばないけれど、ここは巻き鮨王国「関西」なのであった!