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店内は商店街の人出の感じからは想像できないくらい混んでいて、 人がひっきりなしに出入りしている。 隣席のご婦人は二人して皿いっぱいの穴子鮨を頬張っている。 なかなか壮観な様ではあるけれど、 そんなに、いっぱい、穴子の鮨ばかりで飽きないのだろうか。 御婦人は、ひと箸ひと箸、丁寧に口へ運んでいる。