大きな群れが東の方から戻ってくるのが遠くに見えた。
あの下にいたら壮観だろうなぁ。
あっちへ行ってみれば良かったかなぁ。
やがて日が暮れてしまった。あっけなく太陽が沈んだ。
マジ?って感じ。
遠くに飛行機が飛んでいる。
飛行機雲が沈んだ太陽の光を浴びてピンク色の線になって
空にぴーっと伸びていく。
年季の入っていると見える鳥ウォッチャーの人に聞いてみる。
「この場所は、戻りが見られるんでしょうかしら?」
「運がよければ見られるでしょうね」
やっぱり、、、。必ず見られる訳じゃないのか。
なんだか萎えてしまった。
さっき、田んぼにむやみに近づいて、けちらしてしまったしなぁ。やや、後悔。
することが無いのでノートに飛行機雲を描いた。
雲なんかすぐに描き終わっちゃうので
参った顔をしている人を書いて
「鳥を見るのは難しい」と吹き出しをつけた。
そう、書いたとたんだった。